令和7年度ちば県民保健予防基金研究助成に採択されました

更新日 2025.8.14

平成21年卒 瓦井裕也

 このたび、令和7年度ちば県民保健予防基金研究助成に採択されましたのでご報告致します。
 採択された研究テーマは「エピジェネティクス解析に基づく変形性関節症予防と治療作用点の創出」です。千葉県内では、変形性膝関節症の患者数は約57万人、変形性股関節症は約19万人と推定されています。本研究では、運動や食事など生活習慣の変化が、遺伝要因と環境要因をつなぐエピジェネティクス機構に与える影響を明らかにし、変形性関節症の予防および進行抑制に向けた新たな治療戦略を提案することを目的としています。
 これにより、非薬物的アプローチの発展を促進し、高齢者におけるポリファーマシーの削減や、より生理的で安全性の高い治療法の確立が期待されます。また、個人のエピジェネティックプロファイルに基づいた個別化運動療法の確立や、運動・食事療法の効果を判定するバイオマーカーの開発も目指しています。
 本研究の遂行にあたり、日頃よりご指導いただいております大鳥精司教授をはじめ、多くの先生方や一緒に実験を行っている大学院生の皆様に深く感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。