第40回日本整形外科学会基礎学術集会 最優秀ポスター賞 受賞報告

更新日 2025.10.29

千葉大学整形外科学教室 鈴木徳孝

この度、2025年10月16日〜17日に青森で開催されました第40回日本整形外科学会基礎学術集会におきまして、千葉大学イノベーション再生医学教室との共同研究である

「変形性膝関節症におけるヒトiPS細胞由来巨核球・血小板製剤の効果検討」

が基礎学会優秀ポスターセッションに選出され、最優秀ポスター賞を受賞いたしましたのでご報告申し上げます。

 

本研究では、MIAラット変形性膝関節症モデルを用い、ヒトiPS細胞由来巨核球・血小板製剤(iMP)の関節内投与が疼痛行動の改善、滑膜炎症性サイトカインの抑制、さらに神経関連疼痛マーカー(CGRP、ATF3等)の発現抑制を示すことを明らかにしました。これらの結果から、iMPが炎症制御を介して鎮痛効果を発揮する可能性を示唆しました。

 

このような栄誉ある賞をいただけましたのは、日頃よりご指導・ご支援を賜っております大鳥精司教授、志賀康浩先生をはじめ、千葉大学整形外科学教室およびイノベーション再生医学教室の先生方の温かいご指導とご協力の賜物であり、心より深く感謝申し上げます。

 

今後さらなる機序解明を進めるとともに、変形性関節症に対する新規治療法の開発へと発展させるべく、研究を推進してまいります。

引き続き、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。