Best Paper選出および最優秀演題賞受賞報告
更新日 2025.11.7
昨年掲載された私の論文が2024年度の最小侵襲脊椎治療学会(MIST学会)のBest Paperに選出されました。また、2025年10月30日~11月1日に幕張メッセで開催されたSpine Week Japan 2025(第15回最小侵襲脊椎治療学会)で発表した演題が最優秀演題賞を受賞しました。
論文は2024年にThe Spine Journalに掲載されたものです。The Spine Journalは北米脊椎外科学会(North American Spine Society)のオフィシャル・ジャーナルで、脊椎領域のトップ・ジャーナルの1つです。
従来の腰椎後側方固定術を大幅に低侵襲化し当科で開発した椎間関節固定術で、経皮的椎弓根スクリューで固定したものと、さらに低侵襲化したCBTスクリューで固定したものとの、骨癒合率と臨床成績を評価した論文です。
Comparison of facet fusion rates and clinical outcomes between cortical bone trajectory screw and percutaneous pedicle screw fixation for degenerative lumbar spondylolisthesis.
Spine J 24: 1202–1210, 2024
学会で発表した演題は、「腰椎変性すべり症に対する経皮的椎弓根スクリュー併用椎間関節固定術の術後10年の良好な臨床成績」です。経皮的椎弓根スクリュー併用椎間関節固定術134例の術後10年成績を評価したもので、術後10年でも良好な成績が維持されており、他の術式に比べ再手術率が明らかに低いという結果でした。
まったくの偶然ですが、Best Paperの選出と最優秀演題賞の受賞が重なり、ダブル受賞という形で表彰式に臨むことになりました。
これからも手術の低侵襲化を進め日々の診療に生かすと共に、臨床研究として広く発信していきたいと考えています。
今回の受賞にあたり、私の師匠であり本術式のコンセプトを生み出した丹野隆明先生、開発当初から共に執刀している安宅洋美先生、現在当科で脊椎疾患を共に診療している加藤啓先生、弓手惇史先生、松戸市立総合医療センター整形外科スタッフ、大鳥精司教授および千葉大学整形外科同門の先生方に深く感謝申し上げます。





