三重大学へ研究手技を学びに

更新日 2025.12.15

平成31年卒 水谷雅哉

 先日、椎間板研究に関する知見を深めることを目的として、志賀先生、大山先生、水谷の3人で三重大学を訪問し、ヒト椎間板を摘出・培養する一連の過程について学ばせていただきました。臨床に直結するヒト組織を扱った研究手技を直接見学・体験する機会は限られており、非常に貴重な研修となりました。

 本訪問にあたり、まず何よりも深く感謝申し上げたいのは、椎間板研究の第一人者でいらっしゃる明田先生です。国内外で椎間板研究を牽引されてきた明田先生から、ヒト椎間板研究における考え方や研究背景について直接お話を伺うことができたことは、今後の方向性を考える上で大きな示唆となりました。これまでの研究の積み重ねや、臨床と基礎研究に対する向き合い方や姿勢についてもご指導いただき、基礎研究に取り組む上で何を大切にすべきかを改めて考える機会となりました。

 また、本研修の受け入れに際しては、お忙しい中、準備段階から当日の進行に至るまで細やかにご配慮いただきました。初学者である私たちに対しても、丁寧にご説明くださり、理解を深めながら学ぶことができました。心より感謝申し上げます。

 実際の手技については、大学院生である大原先生と倉田先生に、ヒト椎間板の培養方法を実践的にご指導いただきました。日常的に基礎研究に取り組まれているお二人から、手技上の細かな工夫や注意点を直接学ぶことができ、大変有意義な時間となりました。

 さらに、手技指導にとどまらず、大学ごとの大学院での過ごし方や、在学中の研究体制、修了後の進路、入学前後のカリキュラムの違いなどについても意見交換を行うことができ、自身の今後の研究活動やキャリアを考える上で、多くの学びを得ることができました。

 研修後には、明田先生のお計らいにより、竹上先生、倉田先生、大原先生とともに食事の席をご一緒させていただきました。研究や臨床、大学院生活に関する話題など、多岐にわたるお話を伺うことができ、交流を深める貴重な機会となりました。

 今回の三重大学訪問を通じて得られた知見と経験を、今後の研究に活かしていきたいと考えております。このような貴重な機会をお与えくださった明田先生をはじめとする三重大学の諸先生方に、改めて心より御礼申し上げます。