整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Spine> -Basic-
更新日 2026.6.11
令和8年5月30日、「整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Spine> -Basic-」が千葉
大学 Clinical Anatomy Lab(CAL)にて開催されました。本workshopにあたり、ご献
体くださいました故人の尊いご意志と、そのご決断を支えてくださったご遺族の皆様
に、心より深く感謝申し上げます。
本workshopは今年度から整形外科として歩みを始めた後期研修医を主に対象としたも
のであり、基本的な胸腰椎の解剖構造の理解や、脊椎除圧術や固定術などの基本的な
手術手技の習得を目的として開催されました。
私は今回、脊椎外科の大学院生として、後期研修医の先生方に脊椎の解剖や手術手技
を指導する立場で参加させていただきました。7年前に受講者として参加しましたが
、今度は教える側として参加できることに感慨を覚えました。自分が普段受けている
指導をさらに下の世代へ還元する気持ちで臨ませていただきました。
本workshopの開催にあたり、このような大変貴重な学びの機会を与えてくださったご
献体者の方々とその御遺族の皆様、千葉白菊会の方々に改めて御礼申し上げます。
また、開催にあたり多大なご協力を賜りました鈴木崇根先生、成田都先生を始めとす
るCALならびに環境生命医学教室の皆様、共催頂きましたNPO 法人 千葉医師研修支
援ネットワーク事務局の方々にも厚く御礼申し上げます。
これからもご献体に最大限の礼意を尽くし、この貴重な機会が持続いたしますように
尽力いたします。
故人とご遺族の皆様、そして実習を支えてくださったすべての関係者の皆様に、重ね
て心からの敬意と感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。
参加者の声
令和8年度入局 石黒 龍太郎
この度、Cadaver workshop in Chibaに参加させていただきました。実習に先立ち、先
生方より脊椎の解剖や手術手技についてご講義いただき、その後実際のご献体を用い
て解剖学的構造を確認しながら実技を行わせていただきました。
実習では胸椎および腰椎に対する除圧術や椎弓根スクリュー挿入を経験させていただ
きました。ご献体を通して骨性ランドマークや神経組織、周囲軟部組織との位置関係
を直接観察することで、普段の手術では十分に確認することが難しい解剖学的知識へ
の理解を深めることができました。また、経験豊富な先生方から手術アプローチや手
技上の注意点について丁寧にご指導いただき、大変貴重な経験となりました。
特に胸椎・腰椎における除圧範囲の考え方や、安全な椎弓根スクリュー挿入のための
解剖学的指標について学ぶことができ、今後の臨床に直結する知識と技術を習得する
良い機会となりました。
今回学んだ知識や経験を活かし、今後の診療や手術手技の向上に努め、少しでも患者
様に還元できるよう精進してまいります。改めまして、本ワークショップの開催にあ
たりご尽力いただいた関係者の皆様、御献体いただきました献体者様ならびにそのご
家族の皆様、千葉白菊会の皆様に厚く御礼申し上げます。
令和8年度入局 高木 萌々子
Cadaver Surgical Training開始前に、千葉大学環境生命医学の先生よりご講義をいただ
きました。その中で最も印象に残ったのは、白菊会に登録された方々が今日という日
を心待ちにされていたというお話です。
ご本人が生前にご家族の理解を得て献体を決意され、お亡くなりになった後も数年に
わたり、ご家族のもとへ帰ることなく私たち医療者の学びのために待っていてくださ
っている。その事実を伺い、深く胸を打たれました。私自身、祖母を亡くしたばかり
であったこともあり、この言葉は特に強く心に響きました。今回は、私たちの未来の
ために貴重な機会を与えてくださったご献体者の方々への感謝を胸に、「本当にあり
がとうございます」という気持ちで臨ませていただきました。
さて、本実習ではSpine分野における除圧および固定について学びました。日常診療で
は専門の先生方が執刀される手術に第三助手として参加することが多く、術野も限ら
れているため、「なぜその操作を行うのか」「今何をしているのか」を十分に理解で
きない場面も少なくありません。
しかし今回は、実際に手術器械を用いて自ら展開を行い、除圧範囲を確認しながら、
硬膜損傷や過剰除圧を避けるための手技や考え方を学ぶことができました。また固定
術においても、スクリュー挿入の角度や深さといった細かな技術だけでなく、どのタ
イミングでどの器械を使用するのか、術者が何を見ようとしているのかについて理解
を深めることができました。執刀する立場になるのはまだ先ですが、まずは良い助手
として術者の意図を理解し、適切に動けるようになるための大変貴重な学びとなりま
した。
最後になりますが、ご献体いただいたご本人様、ならびにご理解とご協力をいただい
たご家族・関係者の皆様に心より感謝申し上げます。また、本日の学びの機会を準備
・運営してくださった先生方、スタッフの皆様にも深く御礼申し上げます。
本日得た学びを決して無駄にすることなく、今後の診療に活かし、一人でも多くの患
者さんの力となれるよう日々研鑽を積んでまいります。改めまして、このような貴重
な機会をいただきましたことに心より感謝申し上げます。



