第8回日本メディカルAI学会学術集会 参加記

更新日 2026.6.11

千葉大学大学院医学研究院 整形外科学
北村 昂己

この度、2026年6月5日から6日にかけて虎ノ門ヒルズフォーラムで開催された「第8回日本
メディカルAI学会学術集会」に参加させて頂きましたのでご報告いたします。
本学術集会では、医療AIの研究開発から臨床実装まで幅広いテーマが取り上げられました。
医用画像解析、ゲノム・オミックス解析、電子カルテ情報の構造化、診断支援、トリアージ
、手術支援、医療情報基盤、ELSI・ガバナンスなど、多岐にわたる分野の発表がありました
。工学系・情報系の研究者だけでなく、放射線科、救急、内科、外科、病理、産婦人科など
他科の医師からも多くの発表があり、医療AIが各診療領域の具体的な課題に応用されつつあ
ることを実感しました。
千葉大学整形外科からは、三浦正敬先生、北村、森貴大先生が牧先生ご指導のもと、それぞ
れ発表を行いました。三浦先生は「Stable Diffusionを用いた頚髄損傷におけるCTからの疑
似MRI生成:臨床的有用性と定量的検証」、私は「救急外来における椎体骨折の見逃しを防
ぐための大規模言語モデルを用いた電子カルテスクリーニングの開発」、森先生は「日本語
手術記録から脊椎手術レジストリ項目をスキーマ制約付きJSONとして生成するローカル
LLM」について発表いたしました。
私と森先生の発表は最終の枠でしたが、遅い時間帯にもかかわらず会場には多くの参加者が
残っておられ、活発な質疑応答をいただきました。多くの方にご関心をお寄せいただき、今
後の研究を進める上で大変貴重な機会となりました。
今回の学術集会を通じて、医療AIは単に技術を診療へ導入する段階にとどまらず、実際の臨
床課題をどのように定義し、どのようなデータを用いて、どのように安全に運用するかが重
要であると改めて学びました。整形外科領域においても、画像、電子カルテ、手術記録など

多様な医療データを活用できる可能性があり、今後の研究をさらに発展させていきたいと感
じました。
最後に、日頃より研究をご指導いただいております牧聡先生、穂積崇史先生をはじめ、ご指
導を賜っております大鳥精司教授、留守中に諸対応くださった大学院の先生方、フレッシュ
マンの先生方、病院および大学スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。今後ともご指導ご
鞭撻の程、何卒よろしくお願いいたします。