第41回日本整形外科学会基礎学術集会 最優秀ポスター賞 受賞報告と参加記
更新日 2026.10.26
2026年10月15日から16日に岐阜県の長良川国際会議場および都ホテル岐阜長良川で開催されました、第41回日本整形外科学会基礎学術集会に参加いたしましたので、ご報告申し上げます。
本学会は、整形外科領域における基礎研究を中心とした学術集会であり、本年度は岐阜大学の秋山治彦教授を会長として、「整形外科学はミ・ラ・イ・エ」をテーマに開催され、全国の大学・研究機関から多くの研究者が集まり、活発な議論が交わされました。
本学会では、千葉大学整形外科学教室からも多数の演題が発表されました。脊椎、股関節、膝関節、上肢、骨代謝、再生医療など、幅広い領域にわたる研究成果が報告され、教室全体として基礎研究に積極的に取り組んでいることを改めて実感いたしました。また、近年注目されているAIや医工連携に関する発表も多く、整形外科研究のさらなる発展と可能性を感じる学会となりました。
今回、私は大学院時代に千葉大学免疫発生学研究室で取り組んできた研究成果である「CD69-S1PR1軸が規定するCD4陽性組織常在メモリーT細胞の運命と“移動する病態記憶”」について、優秀ポスターセッションで発表し、最優秀演題賞を受賞いたしました。
本研究は、組織常在メモリーT細胞(Tissue-resident memory T cells:TRM)におけるCD69分子の役割に着目し、組織内での維持や移動を制御する機構について新たな知見を示したものです。TRMは関節リウマチ、脊椎関節炎をはじめとする慢性炎症性疾患との関連が注目されており、今回の研究成果が将来的に整形外科領域における炎症性疾患の病態解明につながることを期待しております。
このような栄誉ある賞をいただけましたのは、日頃よりご指導・ご支援を賜っております大鳥精司教授、リウマチ股関節グループの中村順一先生、瓦井裕也先生をはじめとする千葉大学整形外科学教室の先生方、ならびに免疫発生学の平原潔教授、岩村千秋先生をはじめとする多くの先生方のご指導とご協力の賜物であり、心より深く感謝申し上げます。
今後も免疫学と整形外科学の両面から研究を発展させ、基礎研究で得られた知見を関節リウマチをはじめとする整形外科疾患の病態解明や新たな治療法の開発につなげられるよう、精進してまいります。
最後になりますが、学会参加中に診療業務を支えてくださった先生方、病棟スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。





