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Springer Natureのオープンアクセス出版手続きにご注意を

更新日 2026.5.26

千葉大学 整形外科
牧 聡(H18年卒)

Springer Nature系の雑誌で論文がアクセプトされた際、千葉大学の転換契約対象論文と判定されると、 出版手続き画面でOA(オープンアクセス)出版の承認申請しか表示されず、 購読モデル(著者のAPC支払い無し、購読者のみ読める)の選択肢が画面に表示されません。

この画面だけを見ると、 「OA出版が必須なのかな」「APCは無料なのかな」 と受け取ってしまいがちですが、注意が必要です。

OA出版枠を利用した場合の費用負担

千葉大学では、転換契約によるOA出版枠を利用した場合、 出版社への直接支払いは不要でも、学内ルールに基づき、 論文1本ごとにOA推進分担金の負担が発生します。 現時点では、1本あたり7万円の負担です。

購読モデルを希望する場合

一方で、千葉大学の運用上、Springer Natureの対象論文であっても、 必ずOA出版にしなければならないわけではありません。 購読モデルでの出版を希望する場合は、 OA承認申請を送信する前に、千葉大学附属図書館へ論文名を連絡する必要があります (これが罠)。

大学院生・若手医師が手続きを担当する場合は特に注意

特に注意が必要なのは、大学院生や若手医師が投稿・出版手続きを担当する場合です。 自分の研究費を持っていない場合や、どの予算から支出されるのかが明確でない場合、 後からOA推進分担金の負担先で困る可能性があります。

出版社の画面上は「支払い不要」に見えても、 学内では別途負担が発生することがあるため、 申請前に必ず確認した方が安全です。 研究費の残額が少ない時期や年度末には、 「無料だと思ってOAを選んだら、後から学内負担が発生した」 ということになり得ます。

特に、自分の研究費を持たない大学院生が出版手続きを進める場合には、 事前に指導医や責任著者へ確認してから進めることをお勧めします。

以前は同様の条件でもOA出版と購読モデルどちらの選択肢も表示されましたが、 現状はOA出版を選ぶ選択肢しか表示されず、 しかも無料でOA出版できると勘違いしがちなので注意喚起でした。


※なお、本記事は千葉大学におけるSpringer Nature転換契約の運用に関する注意喚起です。
他大学・他機関では運用が異なる可能性がありますので、 それぞれの所属機関の案内をご確認ください。