HUPO World Congress 2024参加記
更新日 2024.10.27
2024年10月20-23日にドイツのドレスデンで23rd HUPO (Human Proteome Organization) World Congress 2024というプロテオミクス研究の国際学会が開催されました。同門からは国立がん研究センター研究所への国内留学2代目の秋山太郎先生(H28卒)と3代目の岩田が参加いたしました。
国立がん研究センター研究所希少がん研究分野で行っている「骨軟部腫瘍(肉腫)のプロテオゲノミクス解析」に関して、オーラル発表を行ってまいりました。本研究は、若い世代の生命に関わるがんであるにも関わらず希少で難治な悪性骨軟部腫瘍(肉腫)の診断・治療法の開発に向けて、その分子生物学的背景を「プロテオゲノミクス解析」というゲノミクスとプロテオミクスを統合した新しいマルチオミクスの解析手法を用いて包括的に解析し、診断・治療上重要な表現型に関与する新たな分子の異常を明らかにすることを目的としています。今回はその概要と結果そして今後の展望に関して発表いたしました。まさかの第一会場で数百名の聴衆がいる中での発表となり緊張しましたが、発表後には質問の列が並び、共同研究のお話を頂くこともでき、次に繋がるとても良い機会になりました。
開催地のドレスデンは旧東ドイツの古い街並みでとても綺麗でした。ベルリンの西ドイツの発展ぶりとは大きく異なり、東西ドイツの歴史を肌で感じることができました。また、空いた時間には隣町のチェコ・プラハに足を伸ばして観光をしたりと、国際学会ならではの楽しい経験をすることができました。
貴重な機会を頂いた国立がん研究センターの近藤格先生をはじめとするラボメンバーや同門の先生方、そして旅費をサポートしていただいた藤井医学国際交流基金事業、日本プロテオーム学会に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。