千葉大学整形外科Joy(女医)1号の挑戦
更新日 2017.1.21
千葉大整形外科学教室初の女性入局者・平成元年卒の安宅洋美です。Joy(女医)1号の私がめざし、挑戦してきたこと、それは、「脊椎外科のプロフェッショナルになること」です。諸事情あり、本格的に脊椎外科の臨床研修を始めたのは卒後15年、すでにアラフォーと遅いスタートでしたが、千葉大の優れた先輩の先生方のご指導、同僚、後輩、仲間のサポートを得て、迷うことなくその道を進んできました。そして卒後27年目の現在、松戸整形外科病院の脊椎センター長として、年間約100例の脊椎手術を執刀し、国内・外の学会で発表を行い、忙しくも充実した日々を送っています。そんな千葉大学整形外科Joy1号の私のコダワリの毎日をご紹介しましょう。
1.手術 ~「私、失敗しないので」と言えるように~
テレビドラマでは格好良い女医が「私、失敗しないので」とスカッと言い放っていますが、そんなのウソ。100%の手術なんてありません。しかし、手術前に術式を入念に検討し、画像をすみからすみまで映像として頭に焼きつけて、術中・術後に起こりうるすべてのことを「想定内」にしておけば、限りなく100%に近づけられると思っています。手先が器用ではなく、神の手も持たない私が「失敗しないので」というために、PCの前で3D画像をグルグル回して眺める毎日です。
2.学会活動
日々の診療、手術を行う中で気が付いた発見や、自分が行ってきた治療が正しかったかどうか検証するために、年に数回学会発表を行っています。学会では千葉大とは異なる考え方を持った先生方との意見交換をすることで視野が広がりますし、日々進化していく技術をup to dateに知ることもでき、有意義です。海外の学会は英語でプレゼンなので大変緊張しますが、他国の医師と交流したり、学会主催の楽しい行事があったり、めったにしないオシャレをしてbanquetに参加したり、とさらに楽しさ満載です。
3.マラソン
この仕事、力は不要ですが体力は必要です。体力維持のためにマラソンをしています。とてもマラソンランナーと言えるようなタイムではなく、へっぽこ市民ランナーレベルですが、年に数回フルマラソンの大会で走っています。走っている時は雑事をすべて忘れることができるので、体力維持だけでなく、最高のストレス解消法です。
4.旅行
医師は(特に外科医は)ストレスの大きい職業、たまには分刻みの日常を離れてリフレッシュが必要です。年に1回世界遺産を巡る一人旅に出たり、学会参加の時に千葉大の仲間と現地を訪れる旅も、修学旅行のようで楽しいです。
千葉大整形外科教室は自由でフェアな気風であり、女性も分け隔てなく、仲間として受け入れ応援してくれます。Joy1号の私に続いて入局した女性整形外科医の後輩たちは、臨床だけでなく、研究・教育・地域医療など様々な方面で活躍しています。年に一度開かれるThe 千葉大整形Joy会(飲み会です)で彼女たちの生き生きとした様子を見聞きし、いつも頼もしく思っております。 今後の進路を検討中の女性医師の皆様、女性整形外科医を目指してみませんか?少しでも興味のある方は是非見学にいらっしゃって下さい。松戸整形外科病院に手術見学や1日体験も大歓迎です。飲み会付きで女医の本音もじっくりお話しします!