ISSLS2024 参加記
更新日 2024.6.9
この度、2024年5月27日から5月31日までイタリア ミラノで開催されました第50回The International Society for the Study of The Lumbar Spine(ISSLS:国際腰痛学会)に参加致しましたので、ご報告申し上げます。千葉大学整形外科の一員として、この権威ある学会に参加できたことを非常に光栄に思っております。
ISSLSは腰椎領域における最先端のトピックを扱う学会として、長年にわたりその地位を確立してきました。今回は50周年という節目の年に当たり、一層の熱気と興奮が感じられる会となりました。
初日のウェルカムレセプションでは、伝統的なミラノ料理をはじめとして、美味しいワインが並び、出席者たちは食事を楽しみながら活発な会話を交わしておりました。この和やかな雰囲気の中で、多くの先生方との交流を深めることができました。
2日目からは、非常にユニークで斬新な発表の数々が披露され、会場内は白熱した議論で溢れました。我が千葉大学整形外科からも数々の発表があり,折田純久先生の流暢な英語でのOLIF51に対する発表や、大鳥精司教授は今年50周年を迎えた記念セッション「Evolution of ISSLS Perspectives」と題するセッションを任され、日本・韓国・中国3か国を代表してISSLSに対する今までのアジアの貢献を語られておりました。この50年間にわたる日本を含むアジアの多大な貢献には、同じ日本人として深い感動を覚えました。日本が様々な分野で果たしてきた役割の大きさとその成果に、誇りと感謝の念を抱かずにはいられません。
その日の夕方には、北千葉整形外科の寺門淳先生を囲み、千葉大学の同門の先生方との懇親会が開催されました。ミラノ市街の中庭がある素晴らしいレストランで行われ、天候にも恵まれたこの会は大変有意義なものとなりました。
3日目の午後には、素晴らしいアウティングがあり、コモ湖の美しい風景を楽しみ,心が洗われ疲れも吹き飛びました。綺麗な風景を見ていると今後の研究内容も浮かび,大変有意義なものとなりました。
4日目には豪華なディナーバンケットが催され、ISSLS PRIZEの祝賀会も開かれ、栄誉ある賞の受賞者たちを祝いました。その感動を胸に抱きつつ、5日目 大山秀平先生のオーラルセッションで締めてフィナーレを迎えました。
個人的には、general posterでの発表の機会を頂きましたが、質疑応答では私の限られた英語力では十分に対応できず、悔しい思いをしました。この経験を通じて、今後はより一層の英語力向上と、グローバルな舞台で通用するスキルの必要性を痛感いたしました。
また、学会の合間の限られた時間をやりくりして、ミラノ市街の観光も楽しむことができました。特に、ミラノの中心に位置する荘厳なドゥオーモを訪れた際の感動は忘れられません。これも国際学会の醍醐味の一つであると感じました。
最後になりましたが、このような貴重な機会を与えていただいた大鳥精司教授、脊椎グループの先生方、諸先生方、そして留守を守りご協力いただいた大学院の先生方、フレッシュマンの先生方、病棟のスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。