Seminar/Column

セミナー/コラム

整形外科 Cadaver Workshop in Chiba <Hand & Elbow>

Basic CAL course

更新日 2019.5.28

令和1年5月25日 開催

千葉大学整形外科学 助教
松浦 佑介

 

令和元年5月25日、シニアレジデントを対象とし整形外科Cadaver Workshop in Chiba Hand & ElbowBasicが千葉大学Clinical Anatomy Lab(CAL)にて開催されました。4月に整形外科医としてスタートを切ったシニアレジデントの医師を中心にが、手術手技教育を受けるまたとない機会となりました。
執刀医あるいは助手としてばね指の腱鞘切開術、手根管開放術や橈骨遠位端骨折の展開、さらには手術では観察できないその周辺の解剖についての理解を深めました。本邦では唯一、シニアレジデント向けにこのような実践的教育を行っております。今後とも、卓越した整形外科医を目指す若手医師が一人でも多く参加してくださることを心待ちにしております。

参加者の声

鴨川市立国保病院
米井 梨華

この度、整形外科Cadaver Workshop in Chiba Hand&Elbow>に参加させて頂きましたのでご報告致します。

今回は初めての参加、学生時代以来の解剖でしたが、指導医の先生や参加していた他のシニアレジデントの皆様のご厚意により、過剰に緊張することなく解剖に臨むことできました。私は将来整形外科専攻を視野に入れておりますが、自治医科大学出身のため、内科医として県内の病院で勤務しております。そのため他の参加者に比べ知識や経験が不足していましたが、頂いた資料を使って予習をし、解剖時にもそれに沿って進んでいくため理解しやすかったです。

今回は、手根管症候群や橈骨遠位端骨折など日常でよく遭遇する疾患を中心に正常解剖とそれぞれの手術方法を教えていただきました。教科書をみて理解していたつもりでも、実際の解剖は自分が想定していた位置とは違うということが多くありました。workshopでは正常解剖を学ぶため手指や前腕を広く展開していましたが、実際の手術ではもっと小さな術野しかないため周囲の解剖を直接目でみることができる貴重な機会であり、手術への理解深まりました。解剖を行うチームは少人数で、指導医が一人ついてくださるので、時間をかけて解剖を行うことができ、実際の手術を行う上での注意点や疑問なども丁寧に教えていただきました。

ここで得た経験を臨床に活かし、また機会があれば今後も是非とも参加したいと感じました。

この度はこの活動にご理解、ご協力をくださっている白菊会の皆様、ならびにこのような貴重な機会を下さった千葉大学整形外科、環境生命医学の先生方、千葉医師研修支援ネットワークの皆様方に深く感謝申し上げます。

千葉大学医学部附属病院 初期研修医
武田 昂典

2019525日に行われた「整形外科 Cadaver Workshop in Chiba <Hand Elbow> Basic ~」に研修医として参加させて頂きました。

教科書や手術では把握することのできない立体的な構造や機能について正確な理解を得ただけでなく、実際の手術と同じアプローチを術者として経験することで臨床的な知識を深めることができました。また、普段行われている手術の難しさを実感し、経験しなければわからないことが数多くあると改めて感じました。

今回初めての参加でしたが、大変有意義な時間を過ごすことができ、機会があれば他の部位のWorkshopにも参加したいと思います。

最後に、ご献体いただいた白菊会会員の皆様、CALスタッフの皆様、NPO法人千葉医師研修支援ネットワークの皆様、手外科の先生方に感謝申し上げます。ありがとうございました。