Cadaver Workshop in Chiba Hand&Elbow~Basic~
Basic CAL course
更新日 2025.5.8
令和7年4月29日 開催
令和7年4月29日、「整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Hand & Elbow> -Basic-」が千葉大学 Clinical Anatomy Lab(CAL)にて開催されました。本ワークショップは、整形外科としてのキャリアをこの4月にスタートさせたシニアレジデントを主な対象とし、基本的な手術手技を系統的に学ぶ貴重な機会となりました。千葉大学では、部位ごとに段階的なCadaver Surgical Training(CST)を計画しており、本企画はその皮切りとして実施されました。
参加者は、執刀あるいは助手として、ばね指に対する腱鞘切開術、手根管開放術、橈骨遠位端骨折の展開操作、ド・ケルバン病や肘部管症候群の手術、さらには肘関節外側の展開など、上肢における基本的な手技を体験しました。加えて、日常の臨床では目にすることが難しい周辺組織の詳細な解剖構造にも触れ、理解を深めることができました。
本ワークショップで培った知識と技術を、今後の診療に直結させ、患者さんへの還元につなげていただければと願っております。
本セミナーの開催にあたり、多大なご協力を賜りましたClinical Anatomy Lab(CAL)ならびに環境生命医学教室の皆様、共催のNPO法人 千葉医師研修支援ネットワーク事務局の皆様、そしてCALの理念にご理解を示し、ご献体という尊い形で医学教育にご貢献いただいた白菊会の皆様に、心より御礼申し上げます。
参加者の声
令和7年度4月29日千葉大学Clinical Anatomy Labにて整形外科Cadaver Workshop<Hand & Elbow>に参加させていただきました。
今回のCadaver Workshopには解剖学の理解を深め実臨床に活かすことを志し参加させていただきました。
午前の部では手根管症候群、橈骨遠位端骨折、ばね指、腱鞘炎、午後の部では肘部管症候群やド・ケルバン腱鞘炎、母指CM関節症を想定とし実際の手術手順に沿って解剖を行いました。実際の手術手順に沿って解剖を行ったことで解剖の理解が深まっただけでなく手術の際何に注意しどうすればより安全に侵襲の少ないより良い手術ができるかについても学ぶことができました。
今回の学びは実臨床だけでは得難い大変貴重な経験がたくさんあり今後の実臨床に活かし患者様により良い医療を提供していきたいと思います。
このような貴重な機会を与えてくださいました先生方、ご献体いただいた白菊会の御遺族の方々に心より感謝申し上げます。
この度、千葉大学医学部附属病院Clinical Anatomy Labにて開催された「Cadaver Workshop in Chiba Hand&Elbow~Basic~」に参加させて頂きました。
当日は倫理講習の後、実際の手術手順を踏襲し、実践的に学ぶことができました。普段手術では展開しない術野周辺の重要構造物も観察できたため、三次元的な解剖構造の理解が深まり、手術手技の向上に直結する多くの知見を得られました。
このような貴重な実習の機会は、医学の発展を願いご献体くださいました故人と、その尊いご意志を支えてくださったご遺族の皆様のご理解とご協力があって初めて成り立つものです。献体者の皆様、並びにご遺族の皆様に心より厚く御礼申し上げます。
この得がたい経験を今後の臨床に最大限活かし、地域医療に貢献できるよう日々精進してまいります。