令和元年度 整形外科Cadaver Workshop in Chiba 〜Advanced〜
Advanced CAL course
更新日 2019.12.25
令和1年12月21日 開催
稲毛 一秀(平成17年卒)
令和元年12月20、21日、日本ストライカー株式会社と千葉大学整形外科との共催にて整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Spine> 〜Advanced〜が開催されました。このプログラムは初日に「胸腰椎前方アプローチ」、「頚椎前方アプローチ」、「TES (Total en bloc spondylectomy)の手術手技」に関する講義(三井ガーデンホテル千葉)、2日目にカダバーを用いた手術手技実習(千葉大学Clinical Anatomy Lab:CAL)という2部構成で行われました。両日ともに、日本を代表する脊椎外科の先生方を講師にお招きし、脊椎手術に関連する詳細な解剖知識、さらには手術に関する手技を学び、短期間で脊椎・脊髄に関するプロフェッショナルな知識を習得できる充実した内容となりました。
これまでは海外に渡航しなければ受講できなかったカダバーセミナーが国内、しかも千葉大学医学部で実施されるようになったことは画期的なことであり、鈴木崇根先生を始めとする環境生命医学スタッフ、およびCALの趣旨に同意し賛同して頂いた白菊会の方々には改めて御礼申し上げる次第です。今回取得した知識をもとにご参加いただきました先生方の臨床レベルが一段と向上し、患者さんのさらなる利益に寄与することを祈念しております。
最後になりますが、ご多忙の中、このプログラムにおいて講師の労をお取りいただきました名古屋市立大学大学院医学研究科 整形外科学 教授 村上 英樹先生、千葉大学大学院医学研究院 整形外科学 講師 古矢 丈雄先生、千葉大学大学院医学研究院 整形外科学 先端脊椎関節機能再建医学講座 特任准教授 折田 純久先生、千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学 鈴木 崇根先生、運営に当たりご協力いただきました千葉大学整形外科および環境生命医学スタッフの皆様に御礼申し上げます。
参加者の声
日本大学板橋病院 整形外科 松本光司
令和1年12月20日、21日と2日間にわたりCadaver Workshop in Chiba <Spine> 〜Advanced〜に参加させていただきました。講師を務めていただきました名古屋市立大学大学院医学研究科 整形外科学 教授 村上 英樹先生、千葉大学大学院医学研究院 整形外科学 講師 古矢 丈雄先生、千葉大学大学院医学研究院 整形外科学 先端脊椎関節機能再建医学講座 特任准教授 折田 純久先生に感謝申し上げます。本セミナーでの多くの貴重な経験は明日からの診療に直接役立つものであり、この経験を活かし一人でも多くの患者さんに貢献することが我々の責務であると感じております。このセミナーを運営されている大鳥精司先生を始めとする千葉大学大学院医学研究院整形外科学の皆様、鈴木崇根先生を始めとする環境生命医学スタッフの皆様のご尽力とホスピタリティに感謝申し上げます。
最後になりますが、医学教育に御賛同頂きました御遺体とそのご家族、白菊会の皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
東千葉メディカルセンター整形外科 井上雅寛
2019年12月20,21日に開催されましたCadaver Workshop in Chiba <Spine> 〜Advanced〜に参加させて頂きました。
今回の研修では名古屋市立大学整形外科講座 教授 村上 英樹先生に椎体全摘出術を、また千葉大学の折田 純久先生、古矢 丈雄先生に胸腰椎前方アプローチに関して御指導頂きました。悪性腫瘍の根治術に繋がる椎体全摘出術に関しては、症例が少なく非常に高度な手技を要しますが、本日の研修において実際の手術の流れで解剖を見ながら、展開の方法、出血しやすい場所、器具の使い方を学ぶことができ、何例も執刀したような非常に貴重な経験をさせて頂きました。また後方法と比較し難易度の高い胸腰椎前方アプローチに関しても、普段の手術では見えない部位の血管や神経などの解剖について手技を通して確認することができました。今回経験させて頂いたことを明日からの臨床に生かし、少しでも多くの患者様に還元させて頂きたいと思います。
最後に御献体を頂きました白菊会の皆様、講師を務めてくださいました村上英樹先生、折田純久先生、古矢丈雄先生、運営に御尽力して頂いた千葉大学脊椎グループの先生方、千葉大学環境生命医学、鈴木崇根先生にこの場を借りて御礼申し上げます。