整形外科 Cadaver Workshop in Chiba <Hip>
Basic CAL course
更新日 2018.9.11
平成30年9月8日 開催
9/8(土)にシニアレジデントを対象とした整形外科 Cadaver Workshop <Hip> ~Basic~が千葉大学clinical anatomy lab(CAL)にて開催されました。
当日は同窓会館にて松山先生より献体に関する講義、萩原による股関節手術及び解剖に関する講義を行ったのち実際のwork shopを行いました。
高齢化の著しい本邦において大腿骨近位部骨折に対する人工骨頭挿入術は後期研修医にとっても非常に重要な手術手技となっています。今回はbasicということで側臥位にて側方、後方アプローチのworkshopを行いました。手術手技自体にまだ慣れない部分はあったようですが、リウマチ股関節グループの医員、大学院生からの実践的な指導により明日から早速役立ててもらうような内容で実施することができたと思います。
この様な機会を与えていただいた白菊会の皆様の尊いお気持ちと、クリニカルアナトミーラボのスタッフの皆様に心より厚く御礼申し上げます。
参加者の声
9/8、Cadaver Workshop <Hip> ~Basic~に参加させていただきましたのでご報告いたします。
当日は股関節の解剖や手術手技に関する講義のあとLabに移動し、上級医の先生方のご指導のもと前半は股関節手術の側方アプローチを、後半は後方アプローチを実践いたしました。
講義で学んだ内容に沿って展開していく中で、注意しなければいけない手技や重要な神経の同定、普段何気なく使っている器械の正しい扱い方などの基本事項にいたるまで丁寧に教えて頂きました。
特に、側方アプローチは私自身ちょうど一ヶ月前に執刀医として経験したばかりでしたので、そのときの経験を交えた視点から実践に望むことができ非常に有意義でした。
また、臼蓋のリーミングなど私たち若手が普段なかなか経験できない手技も経験させていただき、リーマーの扱い方や力のかけ方など、普段指導医の先生方が当たり前のようにされている手技の難しさを実感しました。
股関節の外傷は私たちのような若手医師も日常診療で関わることの多い身近な疾患ですが、私としては関わる筋肉が多く骨や関節も立体的に理解するのが難しいと感じていました。今回のcadaverの経験をしっかりと自分の糧とし、日常診療の中で患者さんに還元していきたいと思います。
最後になりましたが、普段よりこの活動にご理解ご協力くださっている白菊会の皆様、ならびにこのような素晴らしい経験の場を用意しご指導くださった千葉大学整形外科、環境生命医学の先生方に深く感謝申し上げます。
先日行われた整形外科 Cadaver Workshop <Hip> ~Basic~に参加させていただきました。
私にとって股関節の解剖は複雑であり、アプローチ方法は多岐にわたるため、勉強をしていても完璧に理解ができた実感が得られない難しい領域でした。
今回は股関節解剖の基本、股関節手術のアプローチ方法として側方アプローチ、後方アプローチを学ばせていただきましたが、普段勤務している病院では前外側アプローチで手術を行うことが多く、その上で学ばせていただいた両アプローチで多くのものが得られました。
自分の中で前外側から見る股関節の景色のイメージしかありませんでしたが、今回のキャダバーワークショップを通して股関節を3次元的に捉えるとても素晴らしい機会になり、今後の診療に関して以前よりも理解を深めて臨めると感じております。
また解剖だけではなく、普段何気なく使っている道具の使い方や普段上級医の先生に任せてしまう場面の手技など普段の診療や自己学習だけでは得られない多くのことを教えていただきました。
股関節の外傷は複雑であるものの、症例数が非常に多く、私たち若手医師でも詳しく理解しなければならない領域と考えております。今回のキャダバーワークショップを通して今まで不十分な理解であったものが鮮明になったと感じております。
この度はこの活動にご理解、ご協力をくださっている白菊会の皆様、ならびにこのような素晴らしい経験の場を用意しご指導くださった千葉大学整形外科、環境生命医学の先生方、千葉医師研修支援ネットワークの皆様方に深く感謝申し上げます。