AO Spine Principle Course開催記

更新日 2022.10.13

古矢丈雄 (H13卒)

 2022年9月23日 (金・祝)に川崎にありますジョンソン・エンド・ジョンソンインスティテュート東京にて頚椎後方実態模型「REALSPINE」を用いた手術手技実習のコースを開催させていただき、コースマネージメントと講師を担当しましたので報告致します。

 

 

今回は脊椎外科医としてのキャリアを積み始めて1~3年の先生方4名を対象に頚椎後方除圧、インストゥルメンテーション固定、そして顕微鏡を用いて硬膜縫合の実習を行いました。使用した模擬骨の性状はヒトの骨に近い感触で、実臨床と同じように椎弓形成や頚椎椎弓根スクリュー刺入といった手技を学ぶことができました。また、模型には周辺筋肉・軟部組織が付属しております。加えて硬膜管の中に水を溜め込み、脳脊髄液を模すことができます。固定術の実習ではインプラント設置後に脊椎のみ取り出してスクリューの設置位置を確認することで理解を深めました。硬膜縫合も実習によって徐々にコツをつかみ、大変上手にできるようになりました。

 

 

動物を用いた実習や、ご遺体を用いた研修は数も限られており、今回使用した「REALSPINE」はこれらのトレーニングの代用が十分可能な実習形式であると感じました。

 

 

準備や当日サポートいただきましたAOSpineの関係者の皆様、DePuy Synthesの皆様に御礼申し上げます。ご多忙の中、講師としてご活躍いただきました徳島大学酒井紀典先生にもこの場を借りまして御礼申し上げます。

 

以下写真:開催中の様子