Seminar/Column

セミナー/コラム

AOSpine Advanced Level Specimen Course Chiba

Advanced CAL course

更新日 2017.7.10

平成29年6月24日 開催

平成17年卒
稲毛 一秀

2017年6月23、24日、AOSpine Japanと千葉大学整形外科との共催にてAOSpine Advanced Level Specimen Course Chibaが開催されました。2年前に引き続き千葉での開催は2回目となります。このプログラムは初日に頚椎~腰椎までの解剖に関する講義(カンデオホテルズ千葉)、2日目にカダバーを用いた手術手技実習(千葉大学Clinical Anatomy Lab:CAL)という2部構成で行われました。両日ともに、日本を代表する脊椎外科の先生方を講師にお招きし、脊椎手術に関連する詳細な解剖知識、さらには手術に関する手技を学び、短期間で脊椎・脊髄に関するプロフェッショナルな知識を習得できる充実した内容となりました。
 これまでは海外に渡航しなければ受講できなかったカダバーセミナーが国内、しかも千葉大学医学部で実施されるようになったことは画期的なことであり、鈴木崇根先生を始めとする環境生命医学スタッフ、およびCALの趣旨に同意し賛同して頂いた白菊会の方々には改めて御礼申し上げる次第です。今回取得した知識をもとにご参加いただきました先生方の臨床レベルが一段と向上し、患者さんのさらなる利益に寄与することを祈念しております。
 最後になりますが、ご多忙の中、このプログラムにおいて講師の労をお取りいただきました金沢医科大学 川原範夫先生、大阪労災病院 岩﨑幹季先生、獨協医科大学 種市洋先生、自治医科大学 竹下克志先生、千葉大学(環境生命医学) 鈴木崇根先生、運営に当たりご協力いただきました千葉大学整形外科および環境生命医学スタッフの皆様に御礼申し上げます。

 

参加者の声

新潟大学 整形外科
石川 裕也

 この度は実習の機会をいただき、誠にありがとうございました。
 医師にとって解剖の理解は必要不可欠ですが、実際の現場では、損傷せぬように敢えて展開しない神経血管などの重要構造があることも事実です。今回、普段はあまり目にしない部位も確認し、その距離感、深さを直に感じることができました。この感覚は大変貴重であり、より安全で確実な手術を行い、患者さんに貢献するための一助となると確信しています。お体を提供いただいた故人と白菊会の皆様、コース開催・運営にご尽力いただいた講師および千葉大学、AOSpineスタッフの皆様、深く感謝申し上げます。