整形外科 Cadaver Workshop in Chiba <Hand & Elbow>
Basic CAL course
更新日 2018.6.15
平成30年4月30日 開催
平成30年4月30日、シニアレジデントを対象とし整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Hand & Elbow>が千葉大学Clinical Anatomy Lab(CAL)にて開催されました。4月に整形外科医としてスタートを切ったシニアレジデントの医師を中心に、手術手技教育を受けるまたとない機会となりました。
執刀医あるいは助手として手根管開放術や橈骨遠位端骨折の展開、さらには手術では観察できないその周辺の解剖についての理解を深めました。本邦では唯一、シニアレジデント向けにこのような実践的教育を行っております。今後とも、卓越した整形外科医を目指す若手医師が一人でも多く参加してくださることを心待ちにしております。
参加者の声
この度、整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Hand&Elbow>に参加させていただきました。御献体してくださった方々と御遺族の皆様には感謝申し上げます。
このCadaver Workshopは元々シニアレジデント向けに手術手技やその周辺解剖を教える目的で開催されていますが、初期研修医も参加可能であり申し込みをさせて頂きました。内容は初期研修医である私が参加してもとても勉強になるセミナーでした。例を挙げると、このセミナーは短期集中的に行われるため、御遺体は比較的軟らかくセッティングされており、学生時代の解剖実習と比較して圧倒的な違いがありました。御遺体の指の腱を引くと生体と同様に動きます。学生時代に丸暗記に終わっていた解剖学の知識が、実際の動きと共に確かめることができました。また、これらの動きを伴った解剖の確認を踏まえた上で、橈骨遠位端骨折や手根管症候群などの疾患にいかにアプローチするかといった、より深い勉強をする機会となりました。
これから患者の身体を動かせるように治療していく医師になるために、そして実際に患者に手術を行っていく前の段階で、このような体験をさせて頂いたことは、臨床医としての私に非常に貴重な経験になったと断言できます。必ずこの経験を患者のために役立てて行きたいと思います。この度は参加させて頂き、本当にありがとうございました。
この度、整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Hand&Elbow>に参加させて頂き、とても貴重な経験をすることができました。
初期研修の際に橈骨遠位端骨折、肘頭骨折、手根管症候群、肘部管症候群などを見ることがありました。手術の際には確認することができない周辺の筋肉や神経・血管の走行などを確認することができて、本当に勉強になりましたし、自分自身の知識向上にも繋がったと思います。
このworkshopを通じて得た経験を活かして、患者のために努力したいです。またこのような機会があれば今後も向学のために是非とも参加したいと感じました。
このような素晴らしい教育の場を企画して下さりました関係者の皆様、献体して下さったご遺体の先生とその御遺族の方々、そして千葉白菊会の皆様には本当に厚く御礼を申し上げます。