Seminar/Column

セミナー/コラム

AOSpine Advanced Level Specimen Course Chiba

Advanced CAL course

更新日 2018.7.13

平成30年6月23日 開催

平成17年卒
稲毛 一秀

2018年6月22、23日、AOSpine Japanと千葉大学整形外科との共催にてAOSpine Advanced Level Specimen Course 千葉が開催されました。昨年度に引き続き千葉での開催は3回目となります。このプログラムは初日に頚椎~腰椎までの解剖に関する講義(カンデオホテルズ千葉)、2日目にカダバーを用いた手術手技実習(千葉大学Clinical Anatomy Lab:CAL)という2部構成で行われました。両日ともに、日本を代表する脊椎外科の先生方を講師にお招きし、脊椎手術に関連する詳細な解剖知識、さらには手術に関する手技を学び、短期間で脊椎・脊髄に関するプロフェッショナルな知識を習得できる充実した内容となりました。

 これまでは海外に渡航しなければ受講できなかったカダバーセミナーが国内、しかも千葉大学医学部で実施されるようになったことは画期的なことであり、鈴木崇根先生を始めとする環境生命医学スタッフ、およびCALの趣旨に同意し賛同して頂いた白菊会の方々には改めて御礼申し上げる次第です。今回取得した知識をもとにご参加いただきました先生方の臨床レベルが一段と向上し、患者さんのさらなる利益に寄与することを祈念しております。

 最後になりますが、ご多忙の中、このプログラムにおいて講師の労をお取りいただきました和歌山県立医科大学附属病院 紀北分院 分院長 川上 守先生、国立病院機構 岡山医療センター 整形外科 医長 竹内 一裕先生、JA広島総合病院 整形外科 診療部長 田中 信弘先生、大阪医科大学 整形外科学教室 教授 根尾昌志先生、千葉大学(環境生命医学) 鈴木 崇根先生、運営に当たりご協力いただきました千葉大学整形外科および環境生命医学スタッフの皆様に御礼申し上げます。

 

参加者の声①

防衛医科大学校病院 整形外科
河原 洋

 とても有意義な手術手技実習であり、大変多くのことを学ばせて頂きました。本当にありがとうございました。

 解剖学的に重要構造物が術野のどこに位置し、どう走行しているかという教科書的な知識はあるものの、実際の手術では、それらを損傷せぬよう遠ざけ保護し、敢えて展開をしないケースが多いと思います。本実習においては、本番さながらの展開を行いつつ、術野を拡大して普段は目にしない周囲の神経や血管を確認し、その距離感、深さを直に感じることができました。日本国内でこの貴重な経験をできたことは革新的であり、参加者として幸福に思います。より安全で確実な手術を行い、患者さんに貢献するための一助となると確信しています。お体をご提供いただいた故人と白菊会の皆様、コース開催・運営にご尽力いただいた講師および千葉大学、AOSpineスタッフの皆様に、深く感謝申し上げます。

防衛医科大学校病院 整形外科
小柳津 大樹

 平成30年6月22、23日にAOSpine Advanced Level Specimen Course 千葉に参加させて頂きました。

 脊椎外科医に必要なエッセンスの全てが詰め込まれた貴重な体験をすることができました。患者さんの安全のために普段の手術では見ること触れることのない解剖学的構造を確認し、越えてはならない一線の再確認ができたことは、明日からの臨床に直結するものと確信しております。今回の経験を活かし、一人でも多くの患者さんに貢献できるようにしていくことができるよう、これまで以上に日々精進していかなければならないという思いです。

 最後になりましたが、医学の発展のためにご献体頂いた白菊会の皆様、ホスピタリティ溢れる運営にご尽力頂いた講師の方々および千葉大学、AOSpineのスタッフの皆様にこの場を借りて深く御礼申し上げます。