第18回欧州整形外傷学会(EFFORT 2017)でJacques Duparc Award 2017を受賞しました

更新日 2017.7.16

北里大学医学部整形外科学(H15卒)
宮城正行

 このたび、2017年5月31日からオーストリアのウィーンで開催された第18回欧州整形外傷学会(EFFORT 2017)にてHip Spine Syndrome: Cross-Sectional-Study Of Spinal Alignment In Patients With Coxalgiaという演題にて Jacques Duparc Award 2017を受賞しました。本賞は5年前にも同門でもあり、今所属する北里大学でもお世話になっている見目智紀先生が受賞された賞であり、学会の優秀ポスター賞の位置づけです。

 本研究は、2014年に私が北里大学に赴任してから高相晶士教授、井上玄准教授のご指導の下始めた臨床研究であり、北里大学の股関節外科の福島健介先生の御協力を得て、股関節痛を有する患者の脊椎アライメントについて調査を行いました。現在、論文投稿では恥ずかしながら惨憺たる結果ですが、股関節疾患が脊椎アライメントに及ぼす影響について詳細に検討したことが、学会で評価していただきました。実は今回の受賞は全く期待していたものではなく、certificateを頂いても、事務局の方にCongratulations!と声をかけられても、何とも実感がわかなかったのですが、先日賞金が少しだけですが事務局から振り込まれ、やっと賞がとれたんだ!と実感をしております。

 学会は北里大学のメンバー10名で参加し、千葉の同門の先生方にもお会いすることができ、皆様にたくさん祝福をしていただきました。夜にはウィーンの歴史的な街並と、ビールを堪能しました。ウィーンという町は音楽においても非常に歴史のある町であるということを知ることができ、非常に有意義な学会参加となりました。

 最後に北里大学でご指導頂いている高相晶士教授、井上准教授、そしてこうやってたくさんの研究と臨床ができる場に送り出してくださった高橋和久前教授、大鳥精司教授、さらにはいつもあたたかいお言葉で励ましてくださる千葉大学並びに北里大学同門会の先生方にこの場を借りて深謝いたします。私が進めている基礎研究、臨床研究が更なる進化ができるよう、日々精進して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻の程どうぞよろしくお願い申し上げます。