パーソナル・トレーニングジム『トータル・ワークアウト』との共同研究「一般成人および中高年者に対するレジスタンストレーニングがQOL向上に与える影響に関する検討」を開始いたします

更新日 2017.11.13

千葉大学整形外科脊椎班
助教 稲毛一秀(H17卒)

 この度、パーソナル・トレーニングジム『トータル・ワークアウト』との共同研究「一般成人および中高年者に対するレジスタンストレーニングがQOL向上に与える影響に関する検討」(千葉大学医学部倫理員会承認済)を開始することとなりましたのでご報告させていただきます。  トータル・ワークアウトとは、パーソナル・トレーナーとして著名なケビン山崎氏が設立した米シアトル発のトレーニングジムです。日本国内には渋谷、六本木、福岡と全国3店舗を展開しており、プロスポーツ選手などトップアスリートも多く所属することで有名です。またアスリートデータを基にしたトレーニング技術の研究、パーソナル・トレーナーの育成、トレーニング・プログラムの研究などに力を注いでおり、日本随一のトレーニング研究機関でもあります。 今回の共同研究は、そのメソッドや研究データを整形外科の最近のトピックであるサルコペニア(筋減少症)研究に適応したものです。本研究はレジスタンストレーニング(加圧トレーニング)がもたらす効果について、主要評価項目としてQOL(EQ5D)、副次評価項目として筋肉量(BIA法)を尺度として経時的に検討する予定です。一般的に筋量増加にはレジスタンストレーニングが有効であるとされます。しかしながら適切な加圧強度や実施回数なども確立しておらず、エビデンスの確立が急務であります。このような現状の中、豊富な指導経験とデータに基づいたトレーニングを実践されているトータル・ワークアウトでのトレーニング(健常人)が、QOLや筋肉量にどのような影響を与えるかというデータは非常に価値のあるものだと考えます。  最後に今回の共同研究を快くご許可いただきました、トータル・ワークアウト 主宰 ケビン山崎様およびトータル・ワークアウト プレミアムマネジメント株式会社 代表取締役社長 池澤 智様をはじめ関係者各位に心より御礼申し上げます。