新年のご挨拶

更新日 2018.1.1

千葉大学大学院医学研究院整形外科学
教授 大鳥精司

新年明けましておめでとうございます.皆様におかれましてはお健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます.

 

小生,教授拝命以降,1年が経過しました.当初は心配された医局運営もひとまずは順調に進んでおり,偏に同門先生方のご支援の賜物と感謝申し上げます.本当に有難うございました.

 

本年も継続して医局,同門体制を維持し,更に発展できればと思っております.御存知のように高齢化社会を迎え,ますます整形外科医師の任務の重要性が叫ばれております.事実,千葉県の整形外科手術件数は毎年増加しており,大学病院の件数も同様でございます.手術は年々低侵襲化する一方で,予期せぬ合併症にも遭遇します.国民に質の高い安全な医療の提供が非常に大切であると感じております.また医療費の増大で,保存療法の重要性も指摘されております.ロコモティブシンドロームの啓発なども喫緊の課題であります.大学でも関連施設と共同で,全国高齢者の1万人以上の筋量測定を行っており,新たな指標や治療介入の結果など本年度には提示できると思っております.

 

臨床を支えるは基礎研究であります.今後,軟骨,骨,神経の再生医療は益々その基盤からの臨床応用が期待され,難治性疼痛に対する新規薬剤も可能性を秘めております.幸いにして,大学内には多くの基礎研究室,更には同門が活躍する関連大学が多数あり,最先端研究に関する今後のコラボレーションがより必要になると思われます.基礎研究を臨床にトランスレーションする事も重要な課題であります.以前よりPMDAには常勤を配備し,4月からは厚労省へも常勤1名を人事派遣する予定であります.臨床応用,政策の観点からも更に充実した医療が期待できると考えております.これ等を支えるのは若い力です.幸いにして, 4月からも15名の新入医局員を迎える予定であります.5年間で72名の新人を迎えており,これから先,彼らが将来の千葉県の医療の基盤になってくれることを信じております.

 

最後に,本年は昨年以上にスポーツ活動にも力を入れており,主要スポーツ4冠を目指しております(サッカー,野球,駅伝,バスケットボール).まずは予選を通過し,本年の総会本選を勝ち取ってくれることを祈念しております.

 

本年も倍旧のお引き立ての程よろしくお願い申し上げます.年頭にあたり,皆様のご健勝とご発展を祈念いたしまして,新年のご挨拶とさせていただきます.