金沢大学TES見学記

更新日 2018.3.13

西能病院 整形外科
平成27年卒 新井 隆仁

 先日金沢大学整形外科へTotal En Bloc Spondylectomy(TES)の手術見学に行ってまいりましたのでご報告いたします。

 現在私は同門の山田均先生、堂後隆彦先生、西能健先生が勤務される富山県の西能病院にて研修を行っており、今回大鳥精司教授のご紹介にて西能健先生とともに隣県の金沢大学への手術見学の機会をいただきました。

 症例は胸腺腫の第9胸椎転移でしたが、出血量も少なく、かつ短時間で終わる鮮やかな世界のTESを間近で見させていただき感動いたしました。バイポーラで少しずつ胸膜を剥がし、分節動脈と周囲組織を除去していく処置の見事さや、転移骨の凍結処理や抗がん剤での洗浄など、少しでも出血を減らし、また再発を防ぐために様々な工夫がされていることに積み重ねられた歴史の一端を感じました。

 同日は脊椎外科班トップでいらっしゃる村上英樹先生が、手術指導のみならず、自ら医局や院内を案内してくださいました。毎週水曜日の伝統という医局の手作りカレーもいただき、本当に充実した時間を過ごすことができました。今回得た貴重な経験を今後の診療にいかしていきたいと思います。

 お忙しい中お時間を割いていただいた金沢大学整形外科教授の土屋弘行先生、准教授 村上英樹先生、助教 加藤仁志先生をはじめ医局の先生方やスタッフの方々、見学をご一緒させていただいた倉敷中央病院の藤井渉先生、また貴重な機会をいただいた大鳥精司教授にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。