千葉大学国際交流事業『若手教職員・研究者の海外派遣プログラム(長期)』を受賞して

更新日 2018.5.31

平成16年卒
鈴木 都

研究課題:『TRPV1 reporter mouse(Tdtomato mouse)を用いた骨粗鬆症モデルにおける疼痛感覚神経支配及び疼痛行動評価、並びに抗NGF抗体による動態変化に関する検討 』

 

 

この度、平成30年度千葉大学国際交流事業『若手教職員・研究者の海外派遣プログラム(長期)』に採択されましたので御報告させていただきます。

本研究テーマは、カナダはモントリオールにありますマギル大学アランエドワードペイン研究センターDr. Stone Pain Labとの共同研究であり、ポスドクとして在籍した5年前から『骨粗鬆症と疼痛の機序解明』を目的に細々とですが継続して参りましたものです。

私にとりましてこの5年間は、本共同研究を足掛かりに本学とマギル大学との国際連携を構築するというもう一つ使命がありました。幸いにも2015年にはマギル大学との大学間協定、2016年には前任の予防医学センターとマギル大学アランエドワードペイン研究センターとの部局間連携が締結され、非常に嬉しく思っております。業績につきましてはまだまだこれからですが、やっと2017年から共同研究の成果論文が出せるようになってきたところです[1]。とかく海外では研究活動はもとより共同研究の論文を投稿することの困難さを痛感しております。しかしありがたいことにDr. Stoneはじめラボの皆は、毎年やってくるこの不思議な日本人を快く受け入れてくれており、今後どのような形になってもこの縁を大切にして参りたいと思っております。

渡航をお許しいただき、日々ご指導、ご支援頂いております大鳥教授、鈴木崇根先生、松山善之先生、腰椎グループの先生方、並びに同門の先生方に心から感謝申し上げます。

今後とも御指導御鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

 

 

  1. Chronic Osteoporotic Pain in Mice: Cutaneous and Deep Musculoskeletal Pain Are Partially Independent of Bone Resorption and Differentially Sensitive to Pharmacological Interventions. Suzuki M, Millecamps M, Naso L, Ohtori S, Mori C, Stone LS. J Osteoporos. 2017;2017:7582716. doi: 10.1155/2017/7582716. Epub 2017 Feb 19. PMID:28299231