第11回(2019年度)千葉医学会賞(臨床研究部門)受賞報告

更新日 2019.4.6

先端脊椎関節機能再建医学寄附講座
特任准教授 折田純久(H16卒)

このたび,第11回(2019年度)千葉医学会賞(臨床研究部門)を受賞いたしました.

本賞は千葉医学会会員および本学学生の医学・医療に関する研究活動を活性化し医学・医療の更なる進歩を促す目的で設置されたものであり,全千葉医学会会員を対象に選考される名誉ある賞です.本教室ではこれまでに大鳥精司教授,中村順一講師,國府田正雄先生(現筑波大学准教授)などの諸先輩方が受賞されております.
私の受賞テーマは「組織再生医療と新規臨床応用にむけた凍結乾燥多血小板血漿の生物学的活性および骨癒合能に関する基礎的検討」であり,形成外科分野やスポーツ医学分野で応用されつつある多血小板血漿(PRP: Platelet Rich Plasma)の骨癒合への応用にについての検討,およびPRPの凍結乾燥を行うことによる長期保存によってその汎用性を図るものであり,実現の暁には本邦発の新規骨癒合・組織修復材料として非常に有用な存在となることが期待されます(内容は英文総説として,後日千葉医学会誌に掲載予定).

本研究は,基礎研究/臨床研究にてご指導いただいている大鳥精司教授を筆頭に同門の山下正臣先生(H11),鴨田博人先生(H10),久保田剛先生(H16),木下英幸先生(H24),そして現プロジェクトメンバーの志賀康浩先生(H18),佐藤雅先生(H23)など,多くの先生方のご尽力とご業績を礎として成り立っており,この場をお借りして深く御礼申し上げます.

今後も千葉大学整形外科の発展に寄与すべく精進して参る所存ですので,同門の先生方におかれましてはご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます.