日本損害保険教会 交通事故医療研究助成採択のご報告
更新日 2020.8.12
この度、『MR Neurography/T2 mapping同時撮像法による脊髄神経の定量評価』という研究テーマにて、日本損害保険協会交通事故医療研究助成一般研究の部門で採択を頂きました。
本研究は江口和特任准教授にご指導をいただき、江口先生の指揮下に腰椎グループの諸先輩らによって研究発展を続けてきましたMRI拡散テンソル画像(DTI)による腰椎神経根障害の画像評価の研究を更に高次のシーケンスであるT2mappingにて展開し、神経根障害の炎症所見を定量化・可視化を目指したものです。
本研究により、これまでDTIでも評価の難しかった頸椎神経根障害の高位診断が画像で以前よりも正確かつ客観的に行うことが可能となり、よりピンポイントで侵襲の少ない手術を考慮選択することを可能とします。また急性・慢性の神経根障害の炎症所見を定量評価することの意義として、これまでは各脊椎外科医の経験と裁量に委ねられていた、各症例に対する最適な治療手段について本研究の応用により今後は自動的に決定することができる、と言う可能性を秘めた研究です。
本研究に多大なご指導とご支援をいただいた大鳥教授以下、脊椎グループの先生方、特に腰椎グループの教官・諸先輩方、東千葉医療センターにて日々ご指導を頂いております青木保親先生、渡辺淳也先生、井上雅寛先生、放射線科坂井上之先生にもこの場を借りて深く御礼申し上げます。
今後ともご指導の程、宜しくお願い致します。