この度、令和2年度 先端がん医療研究助成金に「骨軟部肉腫に対する化学療法における骨・筋量減少及びQOLの評価」が採択されましたのでご報告させていただきます。

　高悪性度の骨軟部肉腫における治療は外科的治療とともに化学療法を併用することが多く、その副作用にてQOLが著しく低下する症例をよく経験します。しかし、化学療法におけるQOL評価は困難であることが多く、多くの施設で検討されておりますが、なかなか研究が進まないのが現状であります。本研究課題は、千葉大学整形外科腰椎グループにおいて培ったQOL評価法を用い、千葉県がんセンターにおける化学療法中の骨軟部肉腫患者のQOLを評価することを目的として立案したものです。是非ともこの課題を完遂し、肉腫患者のQOL評価を千葉大学整形外科から世界に発信したいと考えております。

　最後になりますが、助成金を決定していただきました医療・福祉ネットワーク千葉の方々に心より感謝申し上げます。また、日頃よりご指導いただいております千葉県がんセンターの石井先生、米本先生、鴨田先生、萩原先生、塚西先生に改めましてこの場をお借りしてお礼を申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。