田中医科器械と脊椎手術器具開発の共同研究を進めております

更新日 2021.2.7

田中医科器械と脊椎手術器具開発の共同研究を進めております

 

古矢丈雄 (H13卒)

 

  現在、田中医科器械株式会社の方々の協力を得まして、脊椎手術の手術器具の改良・開発を進めております。先日、試作機器第一号を初めて患者さんで使用するところまで進みましたのでご報告させていただきます。

 

  本プロジェクトは昨年度「ちばぎん研究開発助成制度2020」において採択頂きました課題でございます。脊椎手術におきましてもCTデータナビゲーションを用いた椎弓根スクリュー挿入手技が徐々に一般に普及しており、一部ではロボットを用いたスクリュー刺入アシスト技術が実臨床に導入されるような時代に到達しております。しかしながら、繊細な技術を要求される高度狭窄例の除圧術など、まだまだ執刀医の技術に依るところが大きい手技は多数ございます。今回の共同研究は手術を安全に、円滑に進めるための一工夫ということをテーマに現場の臨床医と医療機器業者がタッグを組んで開発を推し進めているプロジェクトでございます。製品が完成した際には是非改めてご報告できればと思います。

 

  最後になりましたが、普段より我々の業務を温かく見守ってくださいます大鳥精司教授に深謝致します。また、開発にご助言をいただいております千葉大学整形外科脊椎脊髄班の諸先輩方、教官、大学院生にも心より御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。