第30回日本脊椎インストゥルメンテーション学会最優秀口演賞受賞報告

更新日 2021.10.3

千葉大学 整形外科
牧 聡(H18年卒)

2021年10月1日(金)〜2日(土)に第30回日本脊椎インストゥルメンテーション学会が名古屋コンベンションホールで会長の金村徳相先生のもと開催されました。本会において発表した「機械学習を用いた頚椎後縦靭帯骨化症の手術の予後予測モデルの構築 - AMED・厚労科研研究班 多施設前向き研究-」が最優秀口演賞を受賞致しましたのでご報告させていただきます。

 

本研究はAMED・厚労科研研究班の後縦靭帯骨化症(OPLL)前向き手術レジストリのデータに機械学習を応用して頚椎OPLLの手術予後を予測することを試みました。近年データ分析コンペなどで利用されている機械学習の手法を用いてOPLL手術例のminimal clinically important differences(MCID)達成を良好な正確度で予測することが可能でした。

 

インストゥルメンテーション学会はハイブリッド開催ではございましたが、緊急事態宣言明けということもあり、参加登録した約半数の先生が現地参加されていたそうです。オンライン学会は非常に便利な反面、質疑応答が盛り上がりに欠けることもしばしばで、フロアでの他施設の先生との情報交換が無い欠点もあると思います。久々の現地開催の学会に参加して現地開催の良さも改めて認識いたしました。

 

最後に日頃よりご指導いただいております大鳥教授、古矢先生、東京医科歯科大学の大川教授、吉井先生を中心としたOPLL班研究の前向き手術レジストリに携わった全ての先生方にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。