千葉県整形外科医会会長を拝命して

更新日 2022.3.28

おゆみの中央病院 茂原クリニック
山縣正庸

この度、千葉県整形外科医会の会長を拝命いたしました。南昌平会長の後を引き継ぐ事になるわけで、大変光栄であるとともに、身の引き締まる思いです。

 

近年、整形外科を取り巻く医療環境はどうでしょうか。私には大きく変革するうねりのようなものを感じます。整形外科学は運動器の医学として外科から分かれましたが、運動器の健康増進を目的として、運動器をさらに細分化しその専門性が突き進みました、解剖学的に細分化されただけではなく、スポーツ整形外科の中のフットボール学会、また舞台医学、運動器疼痛学会など、社会のもとめに応じてさらに専門性が問われる分野も独立しています。

 

また他の分野とともにIT化の変革も目覚ましいものがあります。画像診断のIT化、遠隔医療も保険診療化が進み、診療データの登録制などビックデータを利用しての医療の効率化も図られています。内視鏡の電子画像化、手術器具の進歩、ロボット手術、再生医療も現実の整形外科臨床医療に応用されてきています。医師の働き方改革も待ったなしで迫っています。そのような中で日々診療にあたる諸先生が効率良く情報が得られ、現場の意見を交換可能な整形外科医の緊密な集まりが必要です。大きなうねりですが、皆で対処すれば個々人の負担は軽減することが可能です。

 

今後も、この千葉県の整形外科診療のレベル向上を目指し、また行政にも働きかけができるようにと願っております。どうか皆様方のお力添えをお願いいたします。