令和3年度千葉大学学長表彰・医学薬学府長表彰受賞報告

更新日 2022.3.30

 

平成26年卒 土屋流人

 

先日執り行われました令和3年度大学院修了式におきまして、大学院における研究成果をご評価いただき、千葉大学学長表彰・医学薬学府長表彰を受賞しましたのでご報告いたします。

 

私は大学院に入学した2019年より、以前千葉県がんセンターで勤務されていた岩田慎太郎先生のご紹介もあって、築地の国立がん研究センター研究所にて骨軟部腫瘍の基礎研究を行っておりました。今まで基礎研究などやったことがなく、マイクロピペットの使い方すらわからないような状況からのスタートでしたが、研究室の先生方のご指導を受けながら骨軟部肉腫のがんモデル構築、マイクロRNA解析、プロテオーム解析と多岐にわたるテーマの研究を行いました。膨大な量の実験、データ解析、毎日の抄読会と非常にハードではありましたが、今まで研究とは無縁だった私にとってはどれもが非常に新鮮で、日々大変勉強になりました。最終的に3年間で、First authorとして英語論文10本の執筆を行い、20本以上の論文に共著として名前を載せていただきました。また4つの国際学会を含む22回の学会発表を行い、4つの学会・研究会で賞を受賞することができました。今回そのような大学院での研究成果を学長表彰・医学薬学府長表彰という形でご評価いただき、大変光栄に思うと同時に、今までの苦労が報われたようで大変嬉しく思います。

 

今回の受賞に際しまして、大変熱心にご指導してくださった国立がん研究センター研究所希少がん研究分野の近藤分野長をはじめとするスタッフの皆様、お忙しいにもかかわらず研究のご相談にいつも乗ってくださった国立がん研究センター中央病院骨軟部腫瘍科の岩田慎太郎先生をはじめとする諸先生方、快く研究所に送り出してくださり常にサポートしてくださった大鳥精司教授、研究で悩んだときにご相談に乗ってくださった腰グループの諸先生方にこの場を借りて深く御礼申し上げます。

 

今後は本受賞を励みにますます臨床・研究に邁進していきたいと思います。特に臨床面では近年海外でも注目を集めているSpine oncologyをより深く学び、患者さんに還元していきたいと考えております。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。