千葉大学での日本脊椎脊髄病学会のクリニカルフェローを終えて

更新日 2022.4.4

奈良県立医科大学
川崎 佐智子

 令和4年1月から3ヶ月間、千葉大学に日本脊椎脊髄病学会のクリニカルフェローでお世話になった、奈良医大の川崎佐智子です。平成23年に奈良医大を卒業し、この春大学院卒業のタイミングでフェローを希望し、大鳥教授にご快諾いただきました。頚椎班を中心に、大学病院のみならず、関連病院でも大変お世話になりました。3ヶ月間で合計14施設、59の手術見学をさせていただきました。

 

 頚椎前方手術の経験が少なく、その経験を増やしたいというのが一番の目的でしたが、実際には、頚椎前方手術以外にも、腰椎前方手術、脊髄腫瘍手術、TES、ロボット手術など、挙げ出すとキリがない程、未経験の手術を見学させていただきました。その全てが、手術記録とともに、これからの脊椎外科としての私の財産になります。コロナ禍という状況にも関わらず、多くの御施設で見学をご快諾いただき、親切に教えて下さり、本当にありがとうございました。

 

 千葉大学整形外科学教室は、“人”という財産をとても大切にされているのだと肌で感じました。これだけ多くの新入局員を迎え入れることができる力を目の当たりにし、これが、千葉大学整形外科学教室がこれまでずっと第一線を走り続けておられる原動力なのだと思いました。すぐに真似ができることではないかもしれませんが、後輩の勧誘・指導に、医師12年目となった私自身、もっと尽力する必要があると感じました。多くの関連病院に伺わせていただきましたが、それぞれの病院・先生が、独自の考えをしっかり持って、手術をされていて、医局として、とても自由な雰囲気も感じました。また、ちば脊椎カンファレンスに参加させていただいたのも、とても貴重な経験でした。ハイブリッド開催ではありましたが、様々なご意見を頂戴し、非常に刺激になりました。

 

 千葉県は、程よく都会ではなくて(いい意味です)、奈良の田舎から行った私でも、とても快適な生活でした。奈良にはない、美味しい海の幸も堪能させていただきました。蔓延防止等重点措置が続いていた時期でしたので、大勢でのお食事の機会が多くはなかったですが、お忙しい中、時間を見つけては誘っていただき、本当にありがとうございました。

 

 この3ヶ月間の経験を生かし、千葉大学整形外科の先生の目に留まる存在になれるよう、しっかり頑張っていきますので、今後とも、奈良医大整形外科とともに、どうぞよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。