「巨核球および血小板を含む凍結乾燥製剤」国内特許を取得しました

更新日 2022.6.6

H18年卒 志賀康浩

 現在研究を進めているiPS細胞由来凍結乾燥血小板製剤が正式に国内特許として認められました.(特許権者:千葉大学 京都大学, 発明者:江藤浩之先生 大鳥精司先生 小坂健太朗先生 志賀康浩)

本研究は千葉大学イノベーション再生医学教室江藤浩之教授(京都大学 iPS細胞研究所臨床応用研究部門教授 兼任),高山直也准教授の研究チームとの共同研究であります.

国内外で多く普及している多血小板血漿(PRP)は,自己血由来でありその効果のバラつきが問題視されております.それに対し,iPS由来血小板製剤は一定基準の質が担保され,また,将来的に大量安定供給出来るメリットがございます.

現在まで整形外科から佐藤雅先生,水木誉凡先生がイノベーション再生医学での研究を進め,iPS血小板製剤の骨癒合促進効果を確認しました.また,形成外科から小坂健太朗先生が創傷治癒促進効果を確認されました.

今後の臨床試験に向けて,現在,向井務晃先生(助教),新井隆仁先生,田代獎先生らがさらなる研究を進めております.

同内容で国際特許(アメリカ合衆国,中国,欧州)を申請中です.

この研究が進むことで,国内のみならず国外の多くの患者さんに貢献できることを信じております.

研究にご協力頂いております関係各位,また,ご寄附頂いております関係者の方々に心よりお礼を申し上げます.