医局便り 2022年度 第1号

更新日 2022.8.6

医局長
松浦佑介

 2022年4月に古矢丈雄前医局長よりバトンを受け取ってから4ヶ月が経過いたしました。古矢丈雄前医局長の2年間、COVID19の対応、新医学部棟への引っ越し等、様々な困難があり、それに対しても見事に対応されておりました。そのような中での引き継ぎに、私としましては不安でしかありませんでしたが、新医学部棟での生活も落ち着き、COVID19も一段落してきたこともあり、皆さんのご協力のもと、ようやく軌道に乗ってまいりました。

 

これまで2年間、対面での会議や活動が制限され、それに伴い“Web会議”を活用した相談や討論を行う機会が増えてまいりました。それはそれで、物理的な距離の影響を受けないコミュニケーションで良かったわけですが、少人数での会食が解禁され、対面での学会活動も再開されてみると、やはり対面での活動が重要であると再認識することができました。対面での議論は内容が濃いだけでなく、思いもよらぬ新たな発見に気付かされることが多かったです

この傾向は学会活動のみではございません。新入局員の歓迎会・送別会を含めた懇親会も開催することができませんでした。新入医局員の入局後の最優先事項である『医局旅行』もありませんでした。そのため、どうしてもこれまでの研修医の先生とくらべて接点が少なくなしまっている傾向があることは疑いのない現実です。若い先生と一緒に現地での学会に参加することもありませんでした。「初めて学会に参加します。」と言う後期研修医の先生の学会のregistrationをお手伝いし、「確かにそうだよな」と思うと同時にその状況に危機感を覚えてしまいました。また、国際学会に出席し英語で演題を発表する機会も失ってしまいました。海外での留学を希望する医局員が減少しているようにも思います。今後これまでのように“国際的な臨床活動・研究活動”に戻れるのか、いささか心配であり、これまで感じてこなかった新型コロナウイルスの影響を危惧しております。

 

 執筆時点において、残念ながら第7波の猛威に悩まされておりますが、様々な先生方とのコミュニケーションを密に取りながら、よりよい医局運営をしてまいりたいと思っております。そして、可能な限り臨床活動・学会活動を維持して、学術的にも少しでも前に進み、千葉大学整形外科が発展していくように尽力してまいりたいと存じます。

 

医局長

 松浦佑介