2022 AO Spine National Research Grant 研究助成受賞のお知らせ

更新日 2022.9.12

千葉大学整形外科
白谷 悠貴 (H27卒)

 このたび、「ラット圧迫性脊髄症モデルに対する除圧術と薬物療法併用効果の検討」という研究テーマを、2022 AO Spine National Research Grantに採択いただきましたので報告申し上げます。

 

 

頚椎症性脊髄症に対して、我々整形外科医は各種の除圧術を中心とした治療をおこなっております。前方手術、後方手術ともに歴史のある、確立された術式が普及している一方で、同疾患の病態は未知なる部分が残されております。

本研究は、世界的に支持されている頚椎症性脊髄症に対する除圧治療に併用して、薬剤投与を行うことで、脊髄症の回復への相乗効果を期待するものです。聖隷佐倉市民病院の飯島先生にはじまる、ラット圧迫性脊髄症モデルを用いて、手術and/orリハビリ治療以外の新しい治療法を模索する次第です。

本研究は、長年継続的におこなってきた、脊髄損傷、脊髄症の研究の成果とノウハウの下に成り立っていることは言うまでもありません。同モデルを用いた実験の先輩である飯島先生、宮本先生、沖松先生をはじめとする同門の先生方にはこの場を借りて御礼申し上げます。また、普段よりご指導いただいております大鳥精司教授と、直属の上司である古矢医師、牧医師に厚く御礼申し上げます。引き続きのご指導、ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。