2022年度 JOSKASフェローシップ① 広島大学 整形外科

更新日 2022.9.26

平成24年卒 渡邉 翔太郎

 この度は日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)のJOSKASフェローシップのフェローに採用いただき、9月12日から9月15日の4日間、広島大学整形外科に施設訪問させて頂きました。大変刺激を受けた非常によいフェローシップでした。この場を借りてJOSKASに感謝申し上げます。(施設②として岡山大学に12月訪問予定です。その時にはまたご報告をさせて頂きます。)

 

 

広島大学整形外科は本邦の膝関節外科を牽引してきた教室の一つです。臨床のみならず、自家培養軟骨移植術や間葉系幹細胞治療など基礎研究においても優れた成果を報告していて理想的な教室であると感じて希望させて頂きました。

 

 

膝手術の実際、膝外来の見学、基礎研究をおこなっているラボの見学、膝班の研究ミーティング、足の外科の外来と幅広く見学させて頂きました。膝班はトップが整形外科主任教授、かつJOSKASの理事長も務めている安達先生で非常に気さくでとても優しい先生でした。准教授の中前先生も同様の雰囲気を持っていて(お二人とも私と同じく学生時代はサッカー部に所属していたそうです!)千葉大学に似た土壌を感じましたし共通点も多いと感じました。そうした中で、特筆すべき点は、研究の組み立て、発表の手順などが非常に系統だっていて洗練されていると感じました。例えば、ACL再建については多施設レジストリーを組んでいて、術式についても自分達の研究結果を基にこだわりを持って行っていて、常により良い臨床成績に通じるように研究に取り組み、発表の予定を先まで組んでいました。

外来には複数の治験対象患者が来院し同時進行で進められていました。まずは基礎研究を行いその結果から治験に進め臨床に応用していくという過程をスムーズに繋げていると非常に感銘を受けましたし、広島大学整形外科の強さを感じました。また、大学病院の在り方や今後の研究や臨床、教育に関する心持ちなど非常に参考になるところが多かったです。千葉大学での活動に全力で生かしていこうと思います。

 

 

 最後に、同年代の先生方とは、臨床(手術や外来)、臨床研究、基礎研究、そしてプライベートに至る話も多くさせて頂き非常に仲良くさせて頂きました。今後の学会活動が非常に楽しみです。切磋琢磨できる仲間を得られたことも非常に大きな収穫の一つです。

今回得た知識や経験は千葉大学に還元していきたいと考えております。当膝グループも佐粧 孝久先生のご指導のもと、臨床、基礎ともに意義のある発信をバシバシと続けて、日本一の膝グループを本気で目指し頑張っていこうと考えております。若輩者ではございますが今後ともご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します。

グループ悩まれている若手の先生方も、是非一緒に千葉の膝関節外科を盛り上げていきましょう、宜しくお願い申し上げます。

 

写真:広島大学病院外観

 

写真:手術見学

 

写真:膝カンファレンス

 

写真:安達先生と筆者

 

写真:修了証