Spine Surgery and Related Research (SSRR) Best Paper Award受賞報告

更新日 2024.5.28

聖隷佐倉市民病院
稲熊佳代

この度、『Medical Accidents Related to Ferromagnetic Objects Brought into The MRI Room: Analysis of The National Multicenter Database by Orthopedic Surgeons』という論文で、Spine Surgery and Related Researchの2023年度Best Paper Award を受賞しましたので、ご報告させていただきます。

 

MRIは整形外科領域で広く使用されていますが、MRIに関連した事故の詳細について整形外科医の知識は十分ではありません。本研究では国内の多施設データベースを用いて、MRI室内への磁性体持ち込みによる医療事故の詳細を整形外科医の立場から調査しました。

今回の研究は、聖隷佐倉市民病院での研修中に、小谷先生から声をかけていただき始めたものになります。これまで日本語、英語を問わず論文執筆の経験はありませんでしたが、文献検索の方法、データの解析、英語論文の書き方など、一から丁寧にご指導いただき、なんとか完成に至りました。初めての論文で、このような素晴らしい賞を受賞することができ、大変嬉しく思います。

 

また、2024年4月に開催された第53回日本脊椎脊髄病学会学術総会において、研究発表の機会も賜りました。会場の大きさに最初は圧倒されましたが、これまでの研究成果を多くの方々に知っていただくことができ、非常に有意義な時間となりました。

最後になりますが、本研究を一から指導してくださった小谷先生を始め、授賞式に足を運んでくださった先生方、会場で直接またはメールなどでお祝いのお言葉をいただいた先生方に厚く御礼申し上げます。