東日本整形災害外科学会学術奨励賞受賞報告
更新日 2024.10.5
この度、第72回東日本整形災害外科学会学術奨励賞を受賞しましたのでご報告いたします。
本受賞は、昨年の東日本整形災害外科学会にて発表した「ChatGPTは整形外科専門医試験を解けるか?」という演題を論文化し、審査員の先生方に高くご評価いただいた結果になります。
少し前にはなりますが、ChatGPT-3.5がリリースされてしばらくした頃、ChatGPTが日本の医師国家試験とUSMLEをパスしたという論文を目にしました。それならばより専門性の高い整形外科専門医試験はどうだろうということで、すぐに調査してみたというのが本研究の始まりです。ちょうど専門医試験に受かった学年の先生とフレマンの先生方にもご協力いただき、ChatGPTと正答率を比較しました。するとGPT-4は、専門医には及ばないものの専攻医以上の正答率を示し、専門医合格レベルであるという、非常に興味深い結果となりました。
これだけでも非常に面白いのですが、最近は皆様ご存じの通りGPT-4oがリリースされ、画像問題も解答可能となりました。試しに1問入力してみたらしっかりと正答していたので、AIの急速な進歩を実感した次第です。
本受賞にあたり、専門医試験を解くのに協力してくださった諸先生方に、この場を借りて深く御礼申し上げます。
臨床・研究双方においてこれまで以上に、AIに負けないよう邁進する所存であります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。