第37回千葉上肢を語る会 参加記
更新日 2026.7.25
2026年7月19日(日)、千葉大学医学部附属病院3階ガーネットホールにて、「第37回千葉上肢を語る
会」が開催されました。本会は、千葉大学整形外科の上肢グループを中心に、手外科・肩関節外科に
携わる医師と療法士が集まり、日頃の臨床経験や治療の工夫を共有する勉強会です。
前半のミニレクチャーでは、肩部門から腱板断裂に対する筋前進術の適応や、臨床で実践できる腱板
エクササイズのコツが紹介されました。手部門からは、屈筋腱修復後の外来ハンドセラピーの実際と
、再断裂症例を通じた検討が提示されました。治療方針や手術手技から術後リハビリテーションまで
を一連の流れとして議論できることは、医師と療法士がともに参加する本会ならではの魅力と感じま
した。
続く症例検討会では、肩部門からスポーツ復帰を目指した術後リハビリテーションの2症例、手部門か
ら小児橈尺骨遠位端骨折の変形癒合に対する骨切り後の骨端閉鎖、小児橈骨頭脱臼、小児肘関節PMRI
の3症例が提示されました。いずれも治療適応や術式選択、術後経過について悩ましい症例であり、演
者と参加者の間で、施設や職種を越えた率直な意見交換が行われ、小児の手の症例について高木先生
のご意見を伺うことができました。
特別講演には、国立成育医療研究センター整形外科の高木岳彦先生をお招きし、「筋電義手と小児の
手」と題してご講演いただきました。私が現在、同センターでフェローとして高木先生のご指導を受
けているご縁もあり、今回お招きする運びとなりました。筋電義手やTMR、私自身現在成育で勉強さ
せていただいている母指形成不全などの先天異常や顆上骨折などの外傷、私もご一緒させていただい
た小児の手についての国際的な医療支援など、豊富なご経験を交えてお話しいただき、参加者にとっ
て大変貴重な学びの機会となりました。
会の終了後には、有志による懇親会も開催され、日頃なかなかゆっくり話す機会のない先生方や療法
士の皆様と交流を深めることができました。手外科と肩関節外科、そして医師と療法士が同じ場で学
び合う、本会の特色を改めて実感する一日となりました。
千葉へお越しいただきご講演いただいた高木先生、演者・座長の皆様、会の運営にご尽力いただいた
関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。今回得られた学びを今後の臨床に生かすとともに、上肢診療
に携わる多職種の交流の場として、本会が今後もさらに発展することを願っております。



