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Mendeleyからの乗り換え先を考える(Zotero、Paperpile)

更新日 2022.12.31

千葉大学 整形外科
牧 聡(H18年卒)

これまでこのホームページでも、Mendeleyの使用を推奨したり、細かい利用方法について書いてきました。しかし、Mendeleyのアップデートが終了して、ワードの最新バージョンとの互換性がなくなっています。デスクトップアプリもいずれ使えなくなるとのことです。そのため、Mendeleyからの乗り換え先を考える必要があります。

 

乗り換え先として、EndNote、Zotero、Paperpileが候補として上がります。

 

EndNote

EndNoteは高い(約6万円)割にUIが今ひとつで、PDFファイルのドラッグアンドドロップによるインポートができません。文献を分類する際にも、子フォルダまでしか作成できず、孫フォルダが作成できません。複数ファイルのインポートも、フォルダ指定してからでないとできず、不便です。円安の影響もあり、高い出費でしたが、文献管理ソフトとしては使い勝手が悪そうです。

 

そのため、PaperpileかZoteroの2択となると思います。好みに応じて決めてください。

 

Paperpile

メリット

PaperpileはGoogle Chromeの拡張機能であり、文献の収集、管理、活用を簡単に行うことができる文献管理ツールです。PDFやウェブページをワンクリックでGoogleドライブにダウンロードでき、書誌情報が欠けている場合は自動的に補完してくれます。収集した文献を直感的に操作できるシンプルな管理画面で管理でき、PDFにハイライトやコメントを付けたり、参考文献を引用することもできます。また、文献リストのリンクを取得して共有することで、Paperpileを使用していない人でもPDFを閲覧できるようになります。さらに、共有フォルダを作成することで複数のユーザー間で文献の追加や削除が可能であり、共同研究にも活用できます。

 

デメリット

最も大きなデメリットは、月額料金制であることです。アカデミック用途の場合であっても、無料のツールを探している人には向かないと思われます。その一方で、使用料金は月額2.99ドルと非常に安く、30日間の無料トライアルもあるので、使用感を試してから継続するかどうかを決めることもできるでしょう。また、基本的にはオンライン環境でなければ使用できません。ただし、Googleドライブの設定をすれば、オフライン環境でも文献の閲覧や論文に引用文献を挿入することができます。そのほかのデメリットとして、Google Chrome以外のブラウザでは使えないこと、日本語の論文検索に向かないことがあります。現在では、iOSおよびAndroidに対応しているので、スマートフォンやタブレットでも利用できるようになっています。また、Paperpile for Wordもリリースされ、WordでもGoogleドキュメントとほぼ同じ使用感で利用できるようになりました。

 

 

Zotero

メリット

Mendeleyのライブラリのフォルダをそのまま移植できるので、Mendeleyのヘビーユーザーだった人にはおすすめです。ローカル主体の使い方であれば、どれだけ文献がたくさんあっても無料です。また動作が軽いようです。デフォルトで外部ビューアを開くようになっているため、いかなる添付ファイル形式にも対応可能です。また、メモ機能が充実しているのもいい点です。

 

デメリット

自分の思い通りに動かすために多少の手順が必要であり、その文献で引用されている文献にダイレクトに飛べないという欠点があります。さらに、論文の本文PDFだけしか取ってこず、SIは手動で登録しないといけないという点も改善点として挙げられます。

 

参考資料

Googleの各種サービスと相性がよい文献管理ツール「Paperpile」のご紹介

https://note.com/sdeso/n/n013952313c1b