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第54回日本脊髄障害医学会参加記

更新日 2019.11.2

平成25年卒
沖松 翔

 この度、秋田で行われた第54回日本脊髄障害医学会に参加致しましたのでご報告申し上げます。
 大学からは古矢丈雄先生、牧聡先生、宮本卓弥先生、新行内龍太郎先生、私の5人が参加致しました。私もフレッシュマンのときに当時大学院生の斎藤淳哉先生にご指導頂いて発表した今学会でしたが、今回は私がフレッシュマンを指導する立場となり、様々なことを気にかけてくださったことを逆の立場になって感じるとともに、指導をすること事態も大変自分の勉強になりました。
 脊髄障害治療のニューフロンティアというテーマにあるように、脊髄損傷に関するシンポジウムや特別講演が数多くありました。幹細胞増殖因子(慶応大学)、G-CSF(国府田先生)、Muse細胞(東北大学)、iPS細胞(慶応大学)、骨髄間葉系幹細胞(札幌医大)と、今のトピックのシンポジウムを拝聴し、各大学の研究のレベルの高さに感銘を受けました。脊髄損傷の治療にあたっては、学会主導のもとに行政や医療制度に働きかけなければならない部分が数多くあり、その重要性を再確認致しました。その他、その原因や治療に関してまだほとんど分かっていない脊椎靭帯骨化症に関する講演も興味深く拝聴致しました。
 また、1日目の夜は、玉置先生、村上正純先生はじめ、同門と千葉大関連の先生方にお集まり頂き、恒例の玉置先生を囲う会を開催致しました。秋田名物のハタハタやいぶりがっこ、きりたんぽ鍋や比内地鶏、地酒に舌鼓を打ち、店内で繰り広げられる舞妓芸となまはげのパフォーマンスに一同盛り上がりました。玉置先生が夏にドイツで上腕骨を骨折され、日本で髄内釘の手術を受けられたとのことでしたが、可動域は非常に良好でお元気そうでいらっしゃいました。来年の今学会は横浜の開催ということで、村上先生のご実家の「日山」で開催する運びとなりました。来年も非常に楽しみです。
 最後になりましたが、このような機会を与えていただいた頚椎グループの先生方、病棟を留守にする間に気にかけてくださった他グループ、フレッシュマンの先生方に、この場をお借りして感謝申し上げます。

  • 学会看板の前で(左から、新行内先生、牧先生、私、宮本先生、古矢先生)
  • 玉置先生を囲う会。舞妓さんとなまはげの登場で盛り上がりました。