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第50回CSRS参加記

更新日 2022.12.3

H26卒 三浦正敬

 2022年11月17〜19日に、アメリカのCalifornia 州San Diegoで行われた50th Cervical Spine Research Society (CSRS) annual meetingに現地参加して参りましたのでご報告いたします。

 

 今年は牧先生と私が口演発表での現地参加となりました。
また、同門の筑波大学の高橋宏先生が今年度のCSRSの基礎研究Grantを獲得され、授賞式のため現地参加されていました。

私個人としましては、昨年の49th annual meetingに大学院の学位研究がe-posterで採択され現地参加予定だったものの、コロナ禍のため直前で泣く泣くキャンセルとなってしまい、リベンジを期した学会となりました。

牧先生は機械学習を用いた脊髄損傷の予後予測モデルに関する発表、私は山崎正志先生時代からの当科での頚椎椎弓根スクリューの精度についてまとめた発表でした。

 

 日本からの演題は87演題中10演題程で、コロナ禍のためか中国からの発表はほとんどなく、韓国、香港からの発表が数演題採択されていました。

現在のトレンドとしては、アメリカでも高齢化社会が進んできており、高齢者の脊髄症や変性疾患に対する手術成績に関する臨床研究が盛んに行われている印象でした。
患者数が多くなくとも、臨床的に即した良いテーマ•デザインであれば注目されているように思いました。

 日本からの参加者は10人程で非常に少なかったため、全国の先生方と現地で交流を深める事ができたのも非常に貴重な経験となりました。

 

 私自身の発表と質疑応答はなんとか切り抜けたものの、まだまだ英語での応対に課題が残る結果でした。またいつかこの舞台に戻ってこられるように精進していきたいと思います。

また、学会の隙間時間に街の観光へ足を伸ばしました。繁華街を少し北に登った高級住宅街のラホヤの海岸には、野生のアザラシやアシカが生息する観光スポットがあります。西海岸の温暖な気候の中、海岸でのびのびと昼寝をするアザラシ達に癒されるひとときとなりました。

夜は現地UCSD (University of California San Diego) へ留学中の乗本将輝先生の元を訪ね、留学中の現地での生活を色々と聞かせていただきました。
遠い海の向こうで活躍されている同門の先輩から大きな刺激をもらい、大変有意義な学会となりました。

 

 最後になりましたが、学会参加を快諾いただきました大鳥精司教授、病棟の留守番を引き受けてくださいました古矢丈雄先生、頚椎班大学院生、研修医先生方に深く感謝申し上げます。

 

A Machine Learning Model Predicting Ambulation in Patients With Spinal Cord Injury Based on Data From 3196 Cases

Satoshi Maki, MD, PhD

 

Accuracy of Cervical Pedicle Screw Insertion Using the Freehand Technique: The Deviation Rate for C7 is Unexpectedly High

Masataka Miura, MD

 

写真1

会場にて

 

写真2

現地で仲良くさせていただいた先生方

左から玉井孝司先生(大阪公立大学)、土肥透先生(東京女子医科大学)、三原久範先生(横浜南共済病院)、光山哲滝先生(品川志匠会病院)、筆者

 

写真3

乗本先生訪問

 

写真4 

San Diegoの美しい夕焼け