Seminar/Column

セミナー/コラム

千葉手・肘の外科研究会 Cadaver Workshop 2016

Advanced CAL course

更新日 2016.11.3

平成28年11月3日 開催

 平成28年11月3日(木)に千葉大学大学院医学研究院Clinical Anatomy Lab(CAL)にて、千葉大学整形外科学と千葉手・肘の外科研究会共催による「千葉手・肘の外科研究会Cadaver Workshop2016」が開催されました。14施設の大学病院・市中病院から総勢31名が参加しました。
 千葉手・肘の外科研究会は、千葉県内で勤務する手外科医の教育研修・相互交流の場として症例検討会や特別講演会、そして献体を用いて手術手技の教育を行うCadaver Workshopを実施しています。学閥を超えて集まる参加者により、毎回熱気に満ち溢れたWorkshopが開催されています。
 今年のテーマは、上肢(腱移行術、手関節部の血管柄付骨移植術、手部の皮弁)、下肢(血管柄付腓骨移植術、Wrap Around Flap術、足底皮弁術)、体幹(腕神経叢の展開と副神経移行術、広背筋皮弁と血管柄付肩甲骨移植術、前外側大腿皮弁術)としました。日常でよく遭遇する症例に使う術式から、症例が少ない故に学ぶ機会が非常に少ない術式まで網羅しました。この経験が日常診療に今すぐにでも役立ち、手術の安全と患者さんの安心に寄与するものと確信しております。
 CALの理念に御理解頂き献体して頂きました千葉白菊会の方々にこの場をお借りして参加者一同心より御礼申し上げます。

fig1 集合写真集合写真
 
fig2 実習風景実習風景

参加者の声

山崎 貴弘(平成22年卒)

 平成28年11月3日、千葉大学において開催された2016千葉手肘の外科Cadaver Workshopに参加させていただきましたので、ご報告いたします。千葉大学の関連病院の先生方から他大学の先生方まで多くの先生方の参加があり大変盛況な勉強会となりました。  まず始めに、鈴木崇根先生からCALについてのレクチャー、順天堂大学医学部付属浦安病院の工藤先生より皮弁のレクチャーをしていただきました。続いてCALへ移動し、黙祷ののち、各グループに分かれてWorkshopが始まりました。午前・午後で各グループに分かれ、普段経験することのない多くの術式を勉強することができました。特に順天堂大学の原章先生には予定より多くの術式や解剖について丁寧に教えていただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。この場を借りて御礼申し上げます。この経験を生かして一人でも多くの患者様を笑顔にできるように日々精進していこうと思います。  最後になりましたが、今回このような貴重な機会を与えていただきました、大鳥精司教授、鈴木崇根先生、國吉先生・松浦先生をはじめとする手外科グループの先生方、そして何より医学の発展のため御献体頂いた白菊会の皆様方に心より感謝申し上げます。

『千葉手・肘の外科Cadaver Workshop 2016に参加して』

北里大学整形外科
黒田 晃義

 北里大学からは4名がCadaver Workshopに参加させていただきました。私自身は後期研修医2年目ですが、前期研修も北里大学であり、他大学で行われるセミナーに参加するのは初めての経験でした。ましてやCadaverセミナーと聞き、お誘いがあった際には興奮と共に感謝の念で一杯になりました。この様な機会に巡り会えたことをとても嬉しく思います。  私達は数週前より今回のテーマの予習をし、前日は千葉大学の近くに宿泊し本番を待ちました。当日は、まずCALや御献体について、その後に皮弁の講義を受講しワークショップに入りました。  初めての手技であり、入念に予習はしたつもりでいましたが、実際にCadaverで行ってみると教科書では分からないことが多くあり、とても勉強になりました。また、上級医の先生方がいる中で執刀もさせて頂き、知識だけでなく手技の面でも指導して頂きとても良い経験ができました。また、同年代の他大学の先生方とも意見交換ができ、さらに勉強しなければいけないと感じました。  最後になりましたが、Cadaver Workshopを準備、開催してくださった千葉大学整形外科の先生方、CALを運営していただいている関係者の方々にこの場をお借りして御礼を申し上げます。そして、御献体をして下さった方々、白菊会の皆様にも心から感謝を申し上げます。今回の貴重な体験を無駄にしないよう、これからも精進していきたいと思います。