Seminar/Column

セミナー/コラム

整形外科 Cadaver Workshop in Chiba <Spine>

Basic CAL course

更新日 2024.5.16

令和6年7月27日 開催

平成29卒 千葉大学整形外科 大学院生
大山秀平

2024年5月12日に今年整形外科医になったばかりの若手医師を対象とした整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Spine> ~Basic~ が千葉大学Clinical Anatomy Lab(CAL)にて開催されました。本workshopは基本的な胸腰椎の除圧と固定術の手技の習得を目的として行われました。

実臨床で使用する器械を使用して、最も基礎的でそして最も重要な解剖の確認、手技の習得に焦点を当てたworkshopであり、参加者全てが明日の実臨床に即座に活用できる内容でございました。

私たち千葉大学整形外科の大学院生が主として指導を致しました。参加者の熱意を感じるとともに、workshop中の素直な質問や疑問は、指導側の知識、手技の確認、見直しにつながり互いに非常に有意義な時間になったと感じております。

鈴木崇根先生、成田都先生を始めとするCALスタッフの皆様、およびCALの趣旨に同意し賛同して献体頂いた献体者の方と御遺族の皆様、千葉白菊会の方々に、改めて御礼申し上げます。また、共催頂きましたNPO 法人 千葉医師研修支援ネットワーク事務局の方々にも厚く御礼申し上げます。

これからもご遺体に最大限の礼意を尽くし、この貴重な機会が持続いたしますように尽力いたします。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和4年卒 千葉大学
佐藤瑛祐

この度整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Spine>Basicに参加させていただきました。医学生として参加した解剖実習以来、久々の実習となりました。まずは、御献体いただきましたご遺体の先生、御遺族の皆様、白菊会の方々に厚く御礼申し上げます。さて、脊椎の手術は専門性が高く、助手として参加する機会はありますが実際に執刀する機会はまだ多くありません。狭い術野から得られる情報も限られており、今回自らの手で実際に手術手技を行うことで普段上級医の先生が行っている手技の複雑さを身をもって実感することができました。百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、自分の目で見て、触れて、実際に経験することで知識を確認しつつ、新たな疑問が生まれ、教科書や事前の講義で確認した知識をより深く正確なものとすることができました。先輩方の手解きの下で自ら手術手技を行うことで机上では絶対に得ることのできない実臨床に即した解剖や手技の経験を積むことで大変充実した時間を過ごすことができ、この経験は今後の整形外科人生の大きな糧になると感じています。本日経験できたことを自分の中で反芻しさらに理解を深め、この貴重な経験を活かしてこれからも研鑽を続けていきたいと思います。最後になりますが、このような貴重な機会をいただきました皆様方に重ねて御礼申し上げます。

令和4年卒 沼津市立病院
松田晋太郎

この度はCadaver Workshop in Chiba <Spine>に参加させていただきました。このような貴重な体験ができた光栄に思います。また、このような場を設けてくださった先生方、スタッフの皆様、ご遺体の先生には心から感謝申し上げます。この度は、脊椎手術の基本となる除圧、後方固定について学びました。まだ整形外科医になって間もないですが、脊椎の疾患で苦しんでいる患者がたくさんいるのを実感し、脊椎の手術の必要性を常々感じております。今回のcadaver workshopでは今まで勉強してきた脊椎の解剖とこれまで見学してきた上級医の手技を自身の手で確認、再現し、脊椎の理解を深めることができましたが、改めて手術の繊細さ、難しさを実感いたしました。この貴重な体験を土台に、精進していき、多くの患者を救っていきたいと思います。繰り返しになりますが、このような機会をいただけたことを深く感謝しております。誠にありがとうございました。