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名誉教授の独り言(174) 大相撲、終わってみれば又白鵬

更新日 平成29年7月24日

私は5年ぐらい前にもう白鵬は引退ではないかと勝手に思っていました。その後も、かち上げはする、ダメ押しはする、相撲記者と口を利かない、などなどで白鵬はもうダメなのかと思っていました。何をきっかけに立ち直ったのでしょうか。7月場所で白鵬は完全に復活し優勝回数を39回にし、勝利数を1050の新記録まで成し遂げました。大したものです。今では白鵬が強すぎて、かえって相撲人気が盛り上がらないのではないかと思ってしまうほどです。でも、今場所白鵬がこれだけ活躍しなかったら、これほど終盤までファンを繋ぎとめることはできなかったのではないかとも思っています。白鵬のこの記録は大したものですが、今場所の白鵬は立ち合いで右手を相手の顔面に出し、少し左にずれながら左上手を取り、後は上手な相撲で勝った取り組みが何番かあり、そろそろかなと感じています。それにしても、朝青龍のあの西麻布事件さえ無ければ、白鵬のライバルとしてこんなに長く白鵬に天下を取らせる状態は続かなかったのではないか思っています。

連日、暑い日が続きました。7月の名古屋場所ではお相撲さん達の熱戦が繰り広げられました。今場所は若手の台頭が著しく2,3の力士を除いてベテランの苦戦が続いていました。鶴竜は来場所の成績次第では引退でしょうし、豪栄道と照の富士はカド番です。幕内から十両に落ちそうな力士に琴勇輝、臥牙丸などがいますし、十両から幕下に陥落しそうな力士の中には北太樹、里山のベテラン力士もいます。若手は御嶽海、正代、貴景勝、北海富士、宇良などなど盛りだくさんです。勝負事は盛り上がるのも早いですが、熱が冷めるのも早いと感じています。ベテラン・若手がなんとか頑張ってこれからの土俵を盛り上げて欲しいと願っています。

それにしても稀勢の里はどうしてしまったんでしょうか。5日目の相撲では左足関節の靱帯を損傷するような感じは無かったように思いましたが、翌日から左足関節外側靱帯損傷という事で休場となってしまいました。5日目までで2勝3敗ですから何処か痛いところがあれば、それを理由に休みたくなってしまったのかと邪推しています。3月に怪我をした左肩のあたりはもう治っていると思いますが、まだ十分な稽古が出来ず、以前のような相撲を取れるまでには、筋力、俊敏性が回復していないのではないかと思います。そういう不安があったのでしょうか、控えに入ってから立ち上がるまで、眼瞼の動きがかつての、どうしても横綱になれない大関稀勢の里の頃と同じようになってしまったのが気になります。もう横綱になってしまったのですから、9月場所は休んで筋力、俊敏性の回復に努め、総合して相撲力を上げ、11月場所では稀勢の里本来の力を見せてもらいたいと願っています。でも、日馬富士には勝てないかもしれません。昨年9月の稽古総見で日馬富士に徹底的に可愛がられ、それがトラウマになっていたのではないかと思っていました。1月場所は日馬富士は途中休場でいませんしたが、今年の3月場所での取り組みで立ち会い一瞬遅れ左肩の辺りを日馬富士に負傷させられたように思いました。多分それはトラウマの上塗りになったように見えました。現在の日馬富士は満身創痍です。稀勢の里には頑張れば勝てると考えて取ってほしいと願っています。

大相撲TV放映ををやっていると、ついTV桟敷で見たいと思い、見てしまい、スポーツクラブを休みがちになってしまいました。明日からは復活します。