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名誉教授の独り言(181) 貴乃花親方処分

更新日 平成30年1月6日

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年はいろいろな事がありました。1月には稀勢の里が優勝し、理事会から横綱にしたいという答申があったので、少し無理があったのですが、横綱に推挙しました。この頃は日本中熱狂的な相撲人気だったので横綱にして良かったと思っていました。自分の中での盛り上がりも4月ごろまでだったように思います。それから稀勢の里は全くダメ、さらに10月には日馬富士殴打事件が起こってしまいました。

 今回の臨時評議員会で貴乃花親方の2階級降格が決まったようですが、当然の結果だと思います。

 現在の日本相撲協会はこんなことでもめて時ではないのではないかと思います。今回の事件の元凶は日本人若手が新規に入門してくれないことではないかと思います。入門しても新人は、もちろん稽古はするでしょうが、掃除、洗濯、飯炊き、雑用などを無給でやらされます。他のプロスポーツ選手でこんな扱いを受けている人はいないように思います。親方たちにそれを言うと「自分はそのような中で頑張って強くなった」と胸を張って言います。システムを変える気など全くありませんでした。

 大リーグでアストロズが野球経験のないITの専門家を何人か採用し、新しい戦術を考え、世界一になったようです。大相撲もまわし組だけで全ての運営をするのではなくはなく、コミッショナー制度を採用し、経営の専門化、スポーツ科学の専門家などの力を借りて、四股、鉄砲、摺足だけではない稽古法、勝利法などを考え出す時ではないでしょうか。

 付き人制度も他のプロスポーツには無い制度です。15歳の新弟子に色々と指導すると言ってますが、それで相撲が強くなるとは思えません。その他にもいろいろあるように思います。

 そろそろ変えないとファンから見捨てられますよ。