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名誉教授の独り言(224)老老医療

更新日 令和3年2月1日

私は今年5月の誕生日を迎えると80歳になります。大学で定年を迎えた時は、まさか80歳まで働くとは思っていませんでした。現在は週1日ですが、まだ医者をやっていますし、毎回20名近くの患者さんを診て、薬を処方したり関節注射などをしています。現在、私が診療をしている病院はかなり田舎にあり患者さんの多くが高齢者です。平均すると80歳前後になると思いますが中には相撲の話を聞きたくて来る患者さんもいます。まさに高齢の医者が高齢の患者さんを診ているという現状で、老老医療と言っても良いかもしれません。

 

病気構成も高齢化社会になって少しずつ変わってきました。私が盛んにメスを振るっていたころの腰痛患者さんには椎間板ヘルニアが多かったのですが今は圧倒的に脊柱管狭窄症が多いです。膝の腫れて痛い患者さんの主な原因は昔は主に変形性関節症でしたが現在は高齢化による軟骨変性の結果、関節内にピロリン酸カルシュ—ムが析出し沈着する儀痛風が徐々に増えています。これも高齢化社会が故です。

 

数日前に老妻が誕生日を迎えました。もうお祝いをする年でもないのですが、どこかへ食事に行こうかと誘ったのですが、現在の状況では行かない方が良いのでは、との答えで結局近くの美味しいケーキを売っているというケーキ屋さんでイチゴのショートケーキを2個買ってきて「お誕生日おめでとう」と言って終わりました。この話は病院の看護師さんには「素敵ー」と褒められました。そうかなー?

 

先日は2ヵ月ぶりにゴルフに行ってきました。出だしがパー、次がボギー、その次がパーだったので、どうなるかウキウキしていましたが、終わり3ホールがダボ、ダボ、トリプルで結局49でした。後半は疲れてしまい57でした。マーマーでしょう。今年も元気に頑張ります。