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名誉教授の独り言(229)大和の吊るし柿

更新日 令和3年6月26日

医者になりたてのころ当時国立千葉病院の院長をしていた鈴木五郎先生に言われた言葉です。「勉強をしないで医者をやっていると我流の医者になってしまう。大和の吊るし柿だ。蔕(へた、下手)なりに固まるということだ」と言っておられました。

 

鈴木五郎先生は山武郡芝山のご出身で旧千葉陸軍病院が国立千葉病院になった昭和20年から20年以上病院長をお勤めになられた大先生です。私はご長男の鈴木一郎先生と高校、大学と同期生であり、私が高校生の時に私の長兄が交通事故で内蔵損傷をした時には国立千葉病院で入院・手術をして下さり、命を救ってくれた大恩人・大先生です。一郎先生とは大学に入ってからのお付き合いでしたが、大変仲良くなったので五郎先生ともお話をさせて頂くようになり、その結果、最初に書いたような大和の吊るし柿のお話を頂いたりしました。

 

一般的には大和の吊るし柿の前言葉は「美味しい」のようですが、五郎先生は若い医者に「蔕(下手)なりに固まる、」という意味でこの言葉を言ったようです。私は五郎先生の言われたお言葉に従い若い時は良く勉強しました。

 

その結果、教授にもなれましたし、留学もさせて頂きました。一応「大和の吊るし柿」にならないで済んだのではないかと思っています。

 

 医者の方はもう全く勉強しませんし、これ以上になることは無いだろうとあきらめています。ただ、健康のためにゴルフを続けていますが、ケガなどでしばらく止めていたら大変下手になってしまいました。それから中々以前のようにはなりません。これぞ大和の吊るし柿で今や「下手なりに固まって」しまいました。でも、これからも頑張ります。