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名誉教授の独り言(231)ごみ拾い

更新日 令和3年8月25日

  自宅の近くに小倉台公園があり、そこで天気の許す限り朝6時半からラジオ体操をしています。我々夫婦も4~5年前から参加させて頂いています。80人から100人ぐらいの人がラジオ放送の声に合わせてそれぞれ自己流のラジオ体操をしています。ここではラジオ体操第1に続いて第2をやり、その後に太極拳のようなストレッチ運動もやっています。中々気分の良いものです。

 

  私は始めはしなかったのですがいつのまにか往復で目にするタバコの 吸い殻や缶ビンなどが目に付くようになり左手にレジパックを右手にトングを持つようになり、ゴミ拾いをしながら公園を往復するようになってしまいました。ゴミを拾っているとお褒目の言葉を頂いてしまうこともあります。「イヤー」とだけ言う事にしています。拾ったごみは次の生ごみの日に家庭ごみと一緒に出させてもらっています。一番多いゴミはタバコの吸い殻です。次に缶、ビンです、最近はマスクが目立つようになってきました。中には自分のゴミを私のところに持ってきてお願いされることもあります。公園への往復のほかに公園内のあちこちのゴミも拾います。お陰で行き帰りの道や公園内にはゴミはほとんどありません。

 

  こんな事をしていると良い事もあるんです。ある時、(正確な日時は明かしません)、或る所で(正確な場所は明かしません)、私にしては相当のお札を拾ってしまいました(正確な額は申しません)。もしこれらを正確に記すと「畏れながら落としたのは私です。」と言い出してくる人がいるとややこしくなるのでそうなるのを防ぐためです。正確にはお札を見つけてから誰も周りにいないことを確かめてからそっと拾いました(なぜそんなことをしたのかは判りません)。そのままポケットに入れてしまうと拙いので警察に持って行き正確に話しました。2ヶ月経って落とし主が出てこなければ拾い主の物だと教えられました。2ヶ月経っても警察から何の連絡もなかったので、その翌日に警察に行き問い合わせましたら、やはり落とし主は出てきていませんでした。結果として、これは毎日ゴミ拾いをしていることに対して神様がくれたご褒美と考え、ありがたくいただいてきました。担当の婦警さんが「私は毎日回っているのにこんな幸運なことは一度も無い」とうらやましそうに言いながら嘆いていました。

 

 その後もゴミ拾いは続けていますがこのようなことは2度とありません。先日1円球が落ちているのを見かけましたが時節柄拾うのを辞めました。