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名誉教授の独り言(245)トミーズバンカー

更新日 令和4年7月19日

現在スコットランドのSt. AndrewsコースでThe Openが開催されています。日本では全英オープンと言われていますが、イギリスでは世界でただ一つの最高のopen ということでThe Openと言っているのだそうです。1978年に中嶋常幸プロが大活躍した時に、私は丁度ロンドンに留学していた関係で3日目は土曜で他にすることも無くBBCで朝から9時からのTV放送を見るためテレビの前にずっと座っていました。The openの前にはゴルフ好きな仲良しのレジストラー(イギリスではレジデントの事をこう呼ぶ)とThe Openの話を楽しく会話していました。中嶋プロは3日目の17番ホール迄は首位争いに絡んでおり、第2打が運悪くバンカーに入ってしまい、そこで脱出に何と4打を要し一気にトップ争いから脱落してしまいました。BBCは”Oh poor boy, Nakajima”と言っていました。

 

中嶋選手はラウンドが終わった時にキャデーをしてくれた言葉の通じない地元の中学生に“Sorry Niel”と言ったそうです。その後にその bunkerは中嶋選手の愛称であるトミーから”Tommy’s Bunker”と名付けられ有名になりました。

 

留学も終わり帰国してから私は日本プロゴルフツアー機構の医事委員長を10年ぐらい勤め、その会議で中嶋プロとお会いする機会があり、「あの時はどうだったんですか?」と聞きましたら「ホテルに帰って一人で泣いていましたよ」と言っていました。以後その話はしませんでした。